掛川市:簡易水道事業(法適用)

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収集されたデータの年度

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経営比較分析表(2018年度)

経営の健全性・効率性について

掛川市の簡易水道特別会計は、5つの簡易水道と1つの飲料水供給施設で構成されていて、各簡水毎に収支管理し、給水使用料の料金体系もそれぞれ異なっている。年間の維持管理費を給水使用料で賄えている簡水は1つのみで、残りの4簡水・1飲供については維持管理費も賄えていない状況である。①収益的収支比率、⑤料金回収率ともに平均値を上回っているが、どちらも100%を超えておらず当年度の給水使用料のみでの経営は困難であり、一般会計からの繰入金(赤字補填)や過去の利益の蓄積である積立基金を取り崩して足りない費用を賄っている。④企業債残高対給水収益比率は償還が進み減少傾向が続いていた。平成30年度に企業会計移行に伴う電算システム構築のための企業債借入を行ったため増加しているが、平均よりかなり低い水準となっている。⑥給水原価は年度毎に大規模修繕がある場合高額となる傾向があり、変動幅が大きい。平成30年度は修繕費が嵩み前年より増となっているが、平均よりは低く抑えられている。⑦施設利用率及び⑧有収率ともに平均値を上回っている。大規模な施設更新費用を確保するのが難しい状況だが、早期の漏水発見及び修繕により有収率を向上させることができた。

老朽化の状況について

施設及び管路については、40年以上経過しているものもあり、老朽化が進んでいる。少ない予算の中だが、施設については計画的に修繕や部品交換を行い維持に努めている。管路については、更新費用を確保するのが難しく漏水を発見しだい修繕する状況となっている。また、全ての簡水で人口減少が予想され、大規模な更新を行うのは採算性を考慮すると実施困難である。

全体総括

簡水・飲供が設置されているところは、全て中山間地にあり新規開栓があまり見込めず、高齢化や人口減少の進展も市内の他地区よりも急速に進むことが予想される。これにより、今後も収支は悪化傾向が見込まれる。そのため、施設の大規模な更新は事業の存続性や採算性の面で、慎重に判断する必要がある。飲供については、令和2年度から上水道へのソフト統合を予定している。5つの簡易水道については令和2年度から企業会計へ移行し、財務状況を明確にし、公開した上でどのように事業を継続していくか検討を行う。

類似団体【D4】

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