経営の健全性・効率性について
①経常収支比率は100%を超えており,かつ②累積欠損金比率も発生していないため,概ね健全な経営であるが,⑤経費回収率が89.20%と100%を下回っており,一般会計からの補助金など下水道使用料以外の収入に依存している状況にあることから,引続き接続促進と費用削減に努める。③流動比率は,一般会計からの繰入れにより資産の増加を図ったため,前年度より増加するとともに類似団体平均を大きく上回り,短期的な債務に対しての支払能力は有していると言える。④企業債残高対事業規模比率は,類似団体平均を大きく下回っているものの,現在,大規模な拡張工事を進め企業債残高も増加する見込みのため,今後の投資規模について注意が必要である。⑥汚水処理原価は,類似団体平均を下回っているものの,今後,施設の老朽化による修繕費等の費用も増加すると見込まれるため,引続き接続促進と費用削減に努める。⑧水洗化率は類似団体平均を上回っているが,引続き使用料収入の増加を図るため,市単独の接続促進補助の活用などにより,更なる水洗化率の向上に努める。
老朽化の状況について
②管渠老朽化率は,法定耐用年数を経過した管渠がないため0%であるものの,①有形固定資産減価償却率が増加しているため,今後も関係団体と協議をし,老朽化が進む施設を更新するための財源確保や更新時期の平準化を図り,可能な限り計画的な施設更新に努める。
全体総括
経営の健全性・効率性については,一般会計からの補助金など下水道使用料以外の収入に依存している状況にあるため,更なる接続促進と費用削減に努める。また,施設の老朽化が進んで来るため,将来にわたり持続可能な公共下水道事業となるよう,今後も関係団体と協議しながら,老朽化が進む施設を更新するための財源確保や更新時期の平準化を図り,可能な限り計画的な施設更新に努める。