網走市:公共下水道

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経営比較分析表(2017年度)

経営の健全性・効率性について

下水道事業は、都市基盤施設として重要な事業であり、当市では、公衆衛生向上のため集中的に投資を行ってきた経緯があります。その結果、当市の⑧水洗化率は平成29年度末で98.81%と類似団体と比較して高い水洗化率を達成しております。しかし、投資に伴う企業債の償還金により、⑥汚水処理原価(1㎥当たりの汚水処理に要する費用)は類似団体と比較して高い傾向にあります。①収益的収支比率は平成29年度末で95.63%となっており、償還金を含む費用に対して、使用料収入などの収入が不足していることが示されており、一方で償還金等の低減に伴い改善傾向にあります。④企業債残高対事業規模比率(使用料収入に対する企業債の残高)は類似団体を下回っております。これは他団体に比べ短期間に投資を行ってきたため、企業債償還のピークが過ぎ、企業債残高が大幅に低減しつつあることを表しています。一方で人口減少に伴い、下水道使用料が減少傾向にあることが、類似団体に比べ減少率が低くなる要因となっています。⑤経費回収率については、企業債残高の減少に伴い、全国平均を上回っていますが、今後も経費削減等による経費回収率向上に取り組んでいく方針です。

老朽化の状況について

当市公共下水道事業は平成35年度頃より下水道管路の更新時期を迎える見通しです。今後の施設の維持・更新については,今年度に策定したストックマネジメント計画を基に、下水道施設の長寿命化を図り、施設の更新計画にもとづいた適切な更新を行います。

全体総括

当市下水道事業は、先行的な投資を行ってきた結果、使用料収入に対する資本費の割合が類似団体に比べ高い傾向にあります。しかし、今後企業債残高が減ることにより、経営への好影響が見込まれます。今後の経営の改善に向けた取り組みについては以下の通りです。①所管施設の包括的民間委託を通じた運営・維持管理の効率化、民間ノウハウの活用による経費削減②地方公営企業会計の導入による財務状況の的確な把握と透明性の確保③ストックマネジメント計画の策定による下水道施設の適切な更新と長寿命化④汚泥処理の過程で発生する消化ガスを利用した売電事業の実施

類似団体【Bd1】

室蘭市 岩見沢市 網走市 稚内市 千歳市 滝川市 恵庭市 北広島市 石狩市 音更町 十和田市 北上市 滝沢市 石巻市 塩竈市 名取市 多賀城市 岩沼市 大崎市 利府町 鶴岡市 酒田市 寒河江市 天童市 東根市 会津若松市 南相馬市 古河市 石岡市 龍ケ崎市 ひたちなか市 鹿嶋市 守谷市 筑西市 神栖市 阿見町 栃木市 佐野市 鹿沼市 日光市 真岡市 大田原市 那須塩原市 下野市 桐生市 伊勢崎市 館林市 熊谷市 行田市 秩父市 本庄市 東松山市 木更津市 茂原市 袖ケ浦市 印西市 瑞穂町 愛川町 柏崎市 見附市 燕市 射水市 小松市 加賀市 能美市 敦賀市 鯖江市 越前市 坂井市 上田市 岡谷市 飯田市 諏訪市 茅野市 塩尻市 佐久市 高山市 関市 土岐市 富士宮市 袋井市 蒲郡市 近江八幡市 栗東市 野洲市 福知山市 舞鶴市 木津川市 豊岡市 赤穂市 たつの市 天理市 倉吉市 玉野市 総社市 東広島市 防府市 下松市 岩国市 光市 山陽小野田市 丸亀市 今治市 新居浜市 西条市 四国中央市 大牟田市 飯塚市 宗像市 唐津市 伊万里市 諫早市 大村市 八代市 荒尾市 玉名市 中津市 日田市 都城市 延岡市 日向市 うるま市