経営の健全性・効率性について
収益的収支比率については、平成23年度に料金改定を実施後は上昇し、25年度に100%を超えました。26年度からは一般会計繰入金を減額するために資本費平準化債の借入を実施したため、数値が減少しています。企業債残高は、5年間で12億8千万円減少しており、28年度末では61億4千万円になっています。経費回収率については、23年度に使用料改定をおこない改善いたしました。経費回収率、汚水処理原価ともに平均よりも良好な数値となっており、費用の削減を行ってきた成果と考えます。施設利用率については、類似団体平均値を下回っています。処理場の運転方法を汚水量に見合ったものに検討する必要があります。水洗化率はわずかですが増加しています。今後も水洗化PRに努めます。
老朽化の状況について
耐用年数を超えている管はありませんが、今後の更新時代を迎える前に、ストックマネジメント等を作成し、適切な資産管理を行います。
全体総括
袖ケ浦市の公共下水道会計の経営状況は、比較的良好な水準であると考えます。今後も袖ケ浦海側地区や椎の森工業団地2期地区の開発等により、一時的な料金収入の増収は見込めますが、近年の節水意識の向上や節水機器の普及により将来的には料金収入の減少が予想されます。このため、今後も更なる経費の削減等に努め、安定した事業の運営に努めてまいります。