経営の健全性・効率性について
①経常収支比率(%)は、当該値が100.23%と100%を上回っており経営の健全性が示されています。②累積欠損金比率(%)は、当該値が0.00%を続けており、累積欠損金が無いことが示されています。③流動比率(%)は、当該値が508.13%と100%を上回っており、短期の支払い債務に対し支払うことができることが示されています。④企業債残高対給水収益比率(%)は、当該値が131.93%と類似団体平均値を下回っていますが、今後は老朽化した施設等の更新工事を進めて行くことから、引き続き企業債残高の増加が見込まれます。⑤料金回収率(%)は、当該値が91.94%と100%を切っておりますが、これは水道料金基本料金免除を6ヶ月間実施したことに起因する低下であります。⑥給水原価(円)は、当該値が207.79円と平均値を上回るとともに前年度に比して大幅に増加しましたが、こちらも水道料金基本料金免除の実施に起因する年間総有収水量の減少に伴う増加であります。⑦施設利用率(%)は、当該値が55.20%と全国平均及び類似団体平均値を上回っており、施設の利用状況や規模が適正であることを示しています。⑧有収率(%)は、当該値が91.74%と施設の稼働状況が収益に反映されていると言えます。前年度から若干指標が悪化しておりますが、こちらにつきましても水道料金基本料金免除の実施に起因する年間総有収水量の減少に伴う低下であります。
老朽化の状況について
①有形固定資産減価償却率(%)は、当該値が55.75%と全国平均及び類似団体平均値を上回って推移しています。今後は老朽化施設等の更新を行っていくことから、その財源の確保が必要となります。②管路経年劣化・③管路更新率は、ともに全国平均及び類似団体平均値を下回っています。本村の最も古い管路は昭和50年代に布設されたものであり、今後耐用年数に達する管路が増加してくることから、計画的かつ効率的な管路の更新に努める必要があります。
全体総括
経営の健全性・効率性については、比較的良好に推移していると言えますが、一部指標で悪化したため支出改善を進めるとともに今後の動向に注意します。今後は、老朽化施設の更新及び耐震化事業を実施して行くうえで、その財源の確保が必要なことから施設整備の計画的な実施及び、効率的な事業運営に取り組む必要があります。