経営の健全性・効率性について
〇経常収支比率は、継続して100%を超えており、類似団体平均値と比較し25.11%上回っている。今後も引き続き単年度収支の黒字を確保し、健全な経営を維持していく。〇企業債残高は揚配水場改修事業を実施した平成28年度に一時的に増加したが、その後は減少しており、給水収益に対する投資規模は適切である。〇料金回収率は前年度より上昇しており、また100%以上で推移しているが、継続して未収額の縮減を図り、収益の確保に努める。〇施設利用率は昨年より低下したが、平均値より高い数値を維持している。今後の人口減少等も考慮し、施設の規模を検討していく。〇有収率は昨年度より0.66%上昇し、全国平均及び類似団体平均値を上回ったが、漏水調査の実施等により100%に近づくように努める。
老朽化の状況について
〇有形固定資産減価償却率は昨年度に引き続き全国平均及び類似団体平均値を下回っている。引き続き、将来的な施設更新の必要性を考慮し、計画的な改修を進める必要がある。〇管路経年化率は全国平均、類似団体平均値ともに下回ったが、計画的に管路更新を実施していく必要がある。〇管路更新率は全国平均よりも下回っているため、財源確保や経営状況を勘案し、更新事業を進めていくよう努める。
全体総括
現状では安定的な経営状況であると考えられるが、今後は給水人口の減少に伴う収益の減少や、管路の更新費用の増大等、経営状況に影響する事象が予想されるため、経営戦略の策定等により長期的な経営の見通しを立て、財源を確保し安定的な事業経営を進めていけるように努める。