経営の健全性・効率性について
①経常収支比率は、前年比4.3%程度高く推移しており、類似団体平均値を大きく上回るものとなっているが、①有形固定資産減価償却率は、類似団体平均値を下回る状況が続いており、老朽化した施設の更新を積極的に実施していく必要があることが数値からも明らかである。また⑦施設利用率は、直近3年度は36%台と低くい状態が続いており、今後も横ばい状態がつづくものと推測されるため、施設更新にあたっては、広域化・共同化、施設の統廃合・ダウンサイジングの検討が必要であると考えている。⑤料金回収率及び⑥給水原価については、30年度よりも健全な経営ができており、この状況を継続できるよう努めたい。
老朽化の状況について
②管路経年化率及び③管路更新率は、直近3年度では最も優良な数値となっており、老朽管更新事業や公共下水道事業等に伴う配水管布設替工事に因る部分が大きいと考えられる。令和3年度には、アセットマネジメントを策定予定であり中長期的な資産管理により、経営の健全性を確保しつつも老朽化した施設の更新を推進していきたい。
全体総括
当該年度だけの数値を見ると、安定した経営状況となっているが、令和3年度からは取水施設や老朽管の耐震化に多額の投資が予定されているため、これまで以上に中長期的な視点での投資採算性を踏まえた事業執行を行う必要がある。アセットマネジメントを策定することで、更新の優先順位付けや予算の平準化を図り、経営の健全性・効率性をより向上させたい。