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若者の流出や少子・高齢化等による労働力人口の減少などに加え、主要産業である農林水産業の低迷などから、町税等の収入は減少傾向にあり、平成25年度財政力指数は前年度と同じで類似団体平均をかなり下回っている。このため、企業の誘致や地場産業の振興(農林水産業、観光等)により働く場の確保に取組む必要があり、紀北町第1次総合計画や紀北町観光振興プラン等に基づく重点施策を推進し、活力あるまちづくりを展開しつつ、町税等の徴収率向上対策の推進などによる歳入確保に加え、職員数の削減、地方債発行の抑制などにより、行財政の効率化に努め、財政健全化を図る。
平成25年度の経常収支比率は78.1%で、前年度に比べ2.2%上回り、類似団体平均と比較では9.7%上回る水準となっている。今後も施設の統廃合や効率的な職員数の配置等による人件費の削減などにより、経常経費の削減に努めるとともに、今後実施が予定されている大型事業に伴う地方債発行より懸念される公債費の増加の抑制に努める。
前年度に比べ3,405円増加している。物件費、維持費については合併により重複施設が多く存在し統廃合が進んでいないこと、人件費については退職者の補充抑制により職員数の削減を行っているが、類似団体と比較し依然多い状況にあることなどから、類似団体平均に比べ24,872円上回っている。今後施設の統廃合による物件費の削減を進めるとともに、職員数の削減に努め人件費の抑制を図る。
前年度に比べ8.2減少し、類似団体平均を0.3下回っている。人件費の縮減は行財政改革の中核をなすものとなっていることから、平成19年度以降に実施している給与削減等を今後も継続し、職員給与総額の抑制に努める。
前年度と職員数は同数で、人口1人当たりの職員数では前年度に比べ0.16人の増加となり、類似団体平均に比べ1.18人上回っている。定員適正化計画では、平成18年度から5年間で12%(30名)の削減を目標としていたが、実績では15.6%(39名)の削減となった。今後、退職による補充の抑制を続けるとともに、平成25年度以降も新たに作成した定員適正化計画により適正な定数管理に努める。
前年度に比べ0.2%減少するとともに、類似団体平均と比べても1.7%下回っている。公的資金補償金免除繰上償還(平成19~平成21)の実施や過去の大型事業の借入金の償還が進んだことに加え、基準財政需要額に算入される公債費等が増加したことなどから、実質公債費比率は減少している。今後、地方債発行額の増加による公債費の増加懸念もあり、将来の負担を軽減するため、地方債の発行額を可能な限り抑制し、現在の水準の維持に努める。
合併特例事業債や過疎対策事業債の活用などから地方債償還額の基準財政需要額算入見込額の割合が高く、充当可能基金が437,010千円増加したことなどにより前年度に比べ14.8%減少し、類似団体平均を51.4%下回っている。今後の事業の見込みから、地方債残高の大幅な増加が予想されるため、原則として合併特例事業債や過疎対策事業債などの基準財政需用額算入の大きい地方債以外の借入を極力減らすとともに、可能な限り地方債発行額の抑制に努める。また、充当可能基金の積立を継続して実施し、健全財政の確保に努める。
平成19年度から取組んでいる管理職手当、特殊勤務手当などの給与の削減の継続などにより人件費、職員給ともに減となった。人件費としては、前年度に比べ0.2%の減少がみられ、類似団体平均と比べると1.9%低くなっている。今後とも人件費の抑制に努める。
旅費、需用費などの経常経費の抑制に努めてきたものの、前年度に比べ0.8%増加した。類似団体平均と比べて0.7%下回っているが、合併により廃棄物処理施設(RDF)が2箇所になるなど重複施設が多いことなどから、今後、施設の統廃合などの見直しを行い、物件費の抑制に努める。
前年度と同率となっているが、類似団体平均に比べ0.4%低くなっている。公立保育所が1箇所と少なく、民間保育所に依存していることや直営の養護老人ホームがあることなどから、今後とも扶助費低減の方策を検討し、費用の抑制に努める。
その他としては、繰出金(5.8%)、維持補修費(1.0%)が含まれ、前年度に比べ0.1%減少し、類似団体平均と比較しても7.4%低くなっている状況にあり、今後とも経費節減に努める。
行財政改革に基づき、町単独補助金を平成19年度に10%、平成20年度に5%、それぞれ削減するとともに、平成21年度以降も同水準の維持に努めている。類似団体平均と比べると3.7%低くなっている状況にあり、今後とも補助費等の抑制に努める。
地方債の借入額の抑制や補償金免除繰上償還(平成19年度~平成21年度)の効果による償還額の減少が続いていたが、合併特例事業債や臨時財政対策債の借入の増加により、類似団体平均と比較して4.6%高く経常収支比率全体を押し上げる要因となっている。今後も地方債発行額の増加による公債費の上昇が懸念されており、将来の負担を軽減するため、地方債の発行を抑制し、負担軽減に努める。
経常収支比率78.1%のうち公債費(22.2%)以外では、人件費が(21.9%)、物件費(12.4%)、維持補修費(1.0%)、扶助費(5.2%)、補助費等(9.6%)、繰出金(5.8%)となっており、行財政改革による人件費抑制や経費節減などの効果により、前年度に比べ0.9%減少し、類似団体平均と比較しても14.3%低くなっている。新たな行財政改革大綱などに基づき、今後とも経費節減に努める。
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