小布施町:簡易水道事業(法適用)

地方公共団体

長野県 >>> 小布施町

地方公営企業の一覧


収集されたデータの年度

2021年度 2020年度 2019年度 2018年度 2017年度 2016年度 2015年度 2014年度

経営比較分析表(2019年度)

経営の健全性・効率性について

①経常収支比率100%以上を維持し類似団体平均値、全国平均とも上回り安定した経営が図られており前年比2.3%増となった。これは、経常収益が前年度比0.4%減に対し、経常費用が2.6%減となったことに起因する。経常収益について、9割以上を占める水道料金は、近年における節水意識の高揚と人口減少による影響と推測され約1.5%減となった。一方、経常費用について、受託工事費、減価償却費等合わせて約10%増、企業債利息が約23%減となったことにより全体で約13%減となったことが主な要因である。③令和元年度の流動資産は老朽管等の布設替え等の投資を抑えたため現金預金は約6%の増、対し流動負債は企業債の減少により約14%減となったことにより流動比率は前年度比約23%増となった。依然として平均値、全国平均とも大きく上回る状態が続いている。しかしながら、今後は老朽化した配水池や配水管、導水管等の多額の投資を予定しているため減少傾向に転じていくと予想される。④給水収益は前年度比約1.5%減とほぼ前年度並みに対し、企業債現在残高が22%減となったことにより企業債残高対給水収益比率は約21%減となった。給水収益がほぼ横ばいに対し、現時点で大規模投資が無いため企業債残高が減少し続けることに伴い比例し緩やかに減少傾向で推移している。しかしながら、今後予定している既設施設の更新に伴う多額の企業債借入れは避けられないため、増加に転じると予想される。⑤料金回収率は前年比約3%増となり、依然として平均値、全国平均とも上回っており適切な料金収入の確保が図られている。増の主な要因は給水収益が前年比1.5%減に対し、主に経常費用が前年比2.6%減、受託工事費が約97%増となったことに起因する。給水収益の減について、経常収益の9割以上を占める水道料金が近年における節水意識の高揚と人口減少による影響と推測される。一方、経常費用の減について、①で示したとおり受託工事費、給与費、減価償却費を合わせ約10%増に対し、企業債利息が約23%減となったことが主な要因である。⑥給水原価は、平均値、全国平均とも下回り、前年比2.9%の減となった。これは、年間総有収水量が前年比1.3%減に対し、主に経常費用が前年比2.6%減となったことに起因する。年間総有収水量の減については、近年における節水意識の高揚と人口減少による影響と推測される一方、経常費用の減については、①⑤に示すとおり減価償却費、企業債利息の減が要因である。⑦施設利用率は前年度比1.2%減となった。年間総配水量が前年度比1.2%減となったことに起因し依然として平均値、全国平均を下回っている。現認可の計画給水人口と計画1日最大給水量に比し計画時の約70%程度まで減少していることが主な要因である。⑧令和2年3月末現在の有収率は84.19%で前年比0.3%の減となった。これは、年間総配水量前年比0.9%減に対し、年間総有収水量が前年比1.3%減となったことに起因する。年間総有収水量の減については、近年における節水意識の高揚と人口減少による影響と推測される。一方、年間総配水量に大幅な変動がないことに対し、年間総無収水量は前年比1%増、前々年度比14%増となった。この要因として、営業費用修繕費は前年度比約11%増となり修繕箇所が年々増加していることや漏水不明箇所の増加が影響しているものと推測される。

老朽化の状況について

①有形固定資産減価償却率は前年度比0.2%減となったが平均値、全国平均ともに上回っている。配水・浄水施設、管路とも老朽化が進んできている。②管路経年化率は平均値、全国平均ともに上回っている。配水管は計画的に更新できている一方導水管の更新ができていないのが現状である。なお、当該値の記載がないため次のとおり修正する。H27(5.94→22.05)・H28(0.00→22.27)・H29(0.00→23.71)・H30(0.00→26.25)・R01(0.00→27.68)③管路更新率は全国平均を下回っている。令和2年度から予定している、老朽化した既設配水池に代わる新配水池の更新事業に伴う多額投資を優先し、管渠更新を先送りしていることに起因している。なお、当該値の記載がないため次のとおり修正する。H27(0.99→0.09)・H28(0.00→0.53)・H29(0.00→0.29)・H30(0.00→0.47)・R01(0.00→0.14)

全体総括

今後において、耐用経年管や老朽化した配水池、浄水施設等の更新や新たな水源の確保を予定し膨大な投資が必要となる。財源確保のため日頃から経費節減に努めていくところであるが、不足分は企業債等による借入となることは避けられないため、企業債残高は再び増加に転じると予想される。このような中、平成29年度で策定した経営戦略の見直しと水道ビジョンや基本計画、アセットマネジメント策定等の取り組みを実施し健全な経営に努めていく。料金収入の確保については、人口減少により現行での使用料収入の増加は見込めないため、前段に示す取り組みを行いながら安定した経営が維持できるよう将来的に使用料金の見直しを検討していく。また、新配水池の構築に伴い不用となる現施設跡地の有効利用計画を図りながら安定した運営資金の確保に努めていくとともに、安全で安定した施設管理を図るため現遠隔監視システム等を強化し修繕箇所の早期発見など工夫した取組み等により経費節減に引き続き取り組んでいく。

類似団体【A7】

芦別市 士別市 森町 八雲町 倶知安町 岩内町 栗山町 日高町 芽室町 別海町 西空知広域水道企業団 平内町 藤崎町 板柳町 鶴田町 中泊町 野辺地町 六ヶ所村 雫石町 山田町 洋野町 蔵王町 村田町 山元町 松島町 南三陸町 三種町 美郷町 川西町 白鷹町 遊佐町 桑折町 川俣町 鏡石町 南会津町 猪苗代町 会津坂下町 棚倉町 石川町 三春町 双葉地方水道企業団 美浦村 茂木町 榛東村 甘楽町 中之条町 越生町 鳩山町 ときがわ町 美里町 神川町 多古町 東庄町 聖籠町 田上町 珠洲市 宝達志水町 南越前町 富士川町 富士見町 南箕輪村 松川町 高森町 小布施町 山ノ内町 飯綱町 揖斐川町 川辺町 八百津町 東伊豆町 朝日町 多気町 南伊勢町 紀宝町 竜王町 京丹波町 市川町 神河町 上郡町 新温泉町 湯浅町 那智勝浦町 岩美町 北栄町 大山町 南部町 伯耆町 奥出雲町 隠岐の島町 高梁市 新見市 早島町 里庄町 矢掛町 鏡野町 勝央町 吉備中央町 周防大島町 松茂町 板野町 上板町 東みよし町 内子町 室戸市 土佐清水市 香美市 佐川町 黒潮町 鞍手町 桂川町 大木町 広川町 築上町 川棚町 波佐見町 佐々町 芦北町 あさぎり町 豊後高田市 国東市 新富町 川南町 阿久根市 西之表市 垂水市 大崎町 肝付町 本部町 恩納村 金武町 嘉手納町