地方独立行政法人秋田県立病院機構：リハビリテーション・精神医療センター【地方財政ダッシュボード】

経営比較分析表（2019年度）

地域において担っている役割

秋田県精神科救急医療体制整備事業で位置づけられた精神科救急の全県拠点病院として、救急患者の受け入れを行っている。また、秋田周辺及び由利本荘・にかほ精神科救急医療圏の輪番制当番病院として、当番の受け入れ回数を増やすなどにより、地域における精神科救急病院としての役割を強化している。R元年度は、従前から施行している修正型電気けいれん療法に加え、新たに反復経頭蓋磁気刺激療法を導入し精神疾患治療を実施している。

経営の健全性・効率性について

②精神科救急の全県拠点病院として不採算医療を担っていることから全国平均を下回った。④精神科で1日平均患者数が1.3人増加したことなどにより前年度を上回った。⑤⑧収益性の低い精神病棟の運営や維持期リハビリを行っていることから、全国平均を下回っている。⑥病院が山間部に所在する事情から院内処方を実施しているため全国平均を上回っている。

老朽化の状況について

①②減価償却の進行により年々増加傾向で、病院開設時(H13年度)以来、大規模な更新が行われていない建物設備については、老朽化が進んでいる状況であり、次期中期目標期間（R6～R10年度）には大規模改修工事計画を盛り込む予定としている。③外科的手術機器等への高額な設備投資を要しない精神科及びリハビリテーション科の専門病院であることから、平均値を大きく下回っている。

全体総括

R1年度は、66,600千円の純利益を計上したが、長らく大規模な改修・更新を行っていない建物設備等の減価償却費が低減していることが利益計上の一因となっており、今後実施が見込まれる建物設備の大規模改修工事に係る支出の負担に耐えられるよう、更なる収益確保と費用節減に努め利益率を向上させていく。

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