地方独立行政法人秋田県立病院機構：リハビリテーション・精神医療センター【地方財政ダッシュボード】

経営比較分析表（2021年度）

地域において担っている役割

秋田県精神科救急医療体制整備事業で位置づけられた精神科救急の全県拠点病院として、救急患者を受入れているほか、秋田周辺及び由利本荘・にかほ精神科救急医療圏の輪番制当番病院として、地域における精神科救急病院としての役割も担っている。リハビリテーション医療に関しては、整形外科疾患等も含めた幅広い分野へのリハビリテーション実施のほか、ロボットスーツＨＡＬによる訓練支援やバーチャルリアリティ（ＶＲ）を用いた機能訓練を実施している。

経営の健全性・効率性について

①②③人件費や委託費の増加のほか、精神科救急の全県拠点病院として不採算医療を担っていることから、全国平均を下回った。⑤⑥⑧院外処方化に伴い、外来患者１人１日当たりの収益と材料費が前年比で低下したほか、精神医療や維持期リハビリ等、収益性の低い入院医療を提供していることから、全国平均を下回っている。④⑦病床利用率の上昇による看護及び介護職員の増員に伴い増加した。

老朽化の状況について

①②③高額医療機器（単一光子放射断層撮影装置）のほか、各種医療機器の更新を行ったことで、減価償却率が低下し、１床当たり有形固定資産も増加した。

全体総括

前年比で減となったが、53,989千円の純利益を計上した。ただし、高額医療機器等を初めとした各種医療機器の更新を行ったことで、老朽化の状況が一部解消されたが、今後は新型コロナウイルス感染症への対策を継続しながら、投資資金回収のため、更なる収益確保と費用節減に努めていく。

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