地域において担っている役割
当院は赤穂市のみならず西播磨地域の中核病院として23診療科を標榜し、小児を含めた二次救急医療や地域がん診療連携拠点病院、災害拠点病院、地域医療支援拠点病院などの重要な役割を担っています。また、隣接する岡山県東部地域からの利用も多くみられます。
経営の健全性・効率性について
令和3年度は、前年度に引き続き新型コロナウィルス感染症が拡大する中、兵庫県から重点医療機関として指定されたことから、感染患者の受入れ、治療に寄与するとともに、発熱外来を設置するなど市民の安全安心の確保のため公立病院として求められる役割を果たすことができました。また、呼吸器科に長年不在であった常勤医1名を配置したことにより肺がんなどの呼吸器疾患に広く対応できる体制となりました。その結果、医業収支比率、経常収支比率及び累積欠損金比率が改善しました。
老朽化の状況について
当院は、平成10年2月に新築移転してから20年を超過し、建物や設備に不具合が目立ってきているため、今後計画的な更新や維持修繕を行っていきます。医療機器については、計画的な更新に加え、進化する医療に対応すべく新規医療器械についても費用対効果を考慮し導入を行っています。また、医療の安全安心な提供のため、機器ごとに保守契約を締結し適切な管理を行っています。平成30年3月に二期構想による増改築事業が完了し有形固定資産が増加しています。
全体総括
令和3年度は、入院収益及び外来収益ともに前年度より増加し、黒字決算となりましたが、引き続き経営状況は逼迫した状況にあり、長年続く赤字により資金は枯渇し、一時借入金に頼らざるを得ない経営環境となっています。安全安心かつ持続的な医療提供体制の維持には、健全経営が不可欠なことから、外部有識者による「赤穂市民病院経営検討委員会」からの提言を尊重し、全力で経営改善に取り組むこととし、その進捗状況を的確に把握し、専門家等による定期的な検証等の取り組みを着実に行ってまいります。