地域において担っている役割
奄美医療圏の中核的医療機関として,地域に不足する医療や政策医療,高度・専門医療,救急医療などの提供
経営の健全性・効率性について
①経常収支比率及び②医業収支比率は,経常収支が平成30年度以降は赤字で推移していたが,令和3年度は黒字,また令和3年度の医業収支比率は全国平均を上回る数値で推移している。③累積欠損金比率は,いずれの年度も累積欠損金はない。④病床利用率は,令和元年度以降,全国平均を下回る数値で推移している。⑤入院患者1人1日当たり収益及び⑥外来患者1人1日当たり収益は,高度急性期病院として重症度の高い患者の治療を進めてきたものの,いずれの年度も全国平均を下回る数値で推移している。⑦職員給与費対医業収益比率は,いずれの年度も全国平均を上回る数値で推移している。⑧材料費対医業収益比率は,令和元年度以降,全国平均を上回る数値で推移している。
老朽化の状況について
①有形固定資産減価償却率は,建物が築後36年で,減価償却が進み,いずれの年度も全国平均を上回る数値で推移している。②器械備品減価償却率は,いずれの年度も全国平均を上回る数値で推移している。③1床当たり有形固定資産は,いずれの年度も全国平均を下回る数値で推移している。
全体総括
県立病院が持続可能な経営を確保し,地域に不足する医療や政策医療,高度・専門医療,救急医療などを提供するという重要な役割を継続的に担っていくために,平成29年3月に策定した「第二次中期事業計画」に基づき,県立病院としての役割を担いながら,引き続き医療機能の充実・強化や経営の更なる安定化を図るとともに,令和4年度は「第二次中期事業計画」の総括を行うとともに,「第三次中期事業計画(仮称)」の策定に取り組む。