地域において担っている役割
心臓血管疾患、脳血管疾患を対象とする高度専門医療の提供。循環器疾患を中心とした中・西播磨地域の救命救急センターとしての三次救急医療の提供。兵庫県知事の指定した新型コロナウイルス感染症重点医療機関。
経営の健全性・効率性について
令和３年度は、新型コロナウイルス感染症による診療制限や病棟閉鎖、受診控え等の影響が前年度に比べて緩和され、病床利用率及び医業収支比率は上向いた。一方、高度専門医療を行っているため、患者１人１日当たり単価は全国平均に比べて高位を維持している。給与費比率、材料費比率とも、適正な予算管理に努め、ほぼ横ばいとなっている。
老朽化の状況について
開院より40年が経過し、有形固定資産減価償却率は全国平均値を上回り、建物及び設備の老朽化が進んでいたが、令和４年度に製鉄記念広畑病院と統合し新病院に移転した。なお、令和３年度中に新病院開院に向けて器械備品を取得したため、有形固定資産減価償却率及び器械備品減価償却率が低下し、１床当たり有形固定資産が上昇した。
全体総括
新型コロナウイルス感染症重点医療機関としての役割を果たすため一定のリソースを確保しつつ、病床利用率の向上、当院の強みである高度専門医療の推進などによる経営改善に努めた。令和４年度には製鉄記念広畑病院との統合再編により、はりま姫路総合医療センターを開院し、高度専門医療、救命救急医療、人材育成、臨床研究を中心に中播磨・西播磨地域における中核的医療機関としての役割を担う。
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