地方独立行政法人秋田県立病院機構：リハビリテーション・精神医療センター

地域において担っている役割

【精神科救急の全県拠点病院】秋田県精神科救急医療体制整備事業で位置づけられた精神科救急の全県拠点病院として、救急患者の受け入れを行っている。また、秋田周辺及び由利本荘・にかほ精神科救急医療圏の輪番制当番病院として、当番の受け入れ回数を増やすなどにより、地域における精神科救急病院としての役割を強化している。

経営の健全性・効率性について

①経常収支比率については、建物附属設備の減価償却が終了した平成25年度から100％を越えている。②医業収支比率については、精神科救急の全県拠点病院として不採算部門を担っていることから全国平均を下回っている。③累積欠損金比率については、平成25年度以降毎年純利益を計上していることから年々圧縮傾向にある。④病床利用率については、前年度を下回ったものの、効率的なベッドコントロールにより全国平均を上回っている。⑤入院患者１人１日当たり収益については、収益性の低い精神病棟を運営していることから全国平均を下回っている。⑥外来患者1日1人当たり収益については、リハビリテーション及び精神科領域の専門的な治療を行っていることから全国平均を大きく上回っている。⑦職員給与費対医業収益比率については、離職率が低いことから年々増加傾向にあり、また平均年齢が高いことから全国平均を大きく上回っている。⑧材料費対医業収益率については、リハビリテーション及び精神科の専門施設であることから、平均値を大きく下回っている。

老朽化の状況について

○有形固定資産減価償却率および器械備品減価償却率については、年々増加傾向にあり、かつ平均値を上回っていることから、今後計画的に設備や医療機器等の更新を行っていく必要がある。○１床当たり有形固定資産については、固定資産への投資は適切に行われていることから平均値を下回っている。

全体総括

平成29年度決算においては、150,431千円の純利益を計上した。今後も引き続き収益増加と費用圧縮に努めることにより、繰越欠損金の早期解消を目指していく。