美作市：簡易水道事業（法適用）【地方財政ダッシュボード】

経営比較分析表（2018年度）

経営の健全性・効率性について

経営状況は、累積欠損金が発生しておらず収支は黒字を維持しているが、経常収支比率が全国平均を下回ってる。主な原因は山間部という地形的なものによる投資効果の低下、施設利用率から見受けられるように、過疎地域という地域性による事業効率の低下があるとともに、料金設定が給水原価を下回っていることが要因と考えられる。このことから、今後も経費の削減による給水原価の抑制を図るとともに、適切な料金設定が必要と考えている。⑧有収率の大幅な減少は、寒波の影響による破裂や宅内漏水に係る漏水減免によるものである。

老朽化の状況について

有形固定資産減価償却率から見受けられるように、施設の老朽化が全国平均を上回っており、計画的な更新が必要となっているが、施設の更新を実施するための財源の確保、並びに水道水の供給を維持しつつ更新する必要があるなど、非常に厳しい状況にある。このような状況であるが、水道事業を継続していくためには施設の更新は欠かせないため、劣化が激しい施設から順次更新し、事業の継続を図りたいと考えている。②管路経年化率が低下したのは、積算ペースを固定資産台帳から、取得年度情報を追加した管路台帳に変更し、下水道事業や受託工事に伴う布設替が反映したためである。有収率が類似団体と比べて著しく低いため、今後も計画的に管路の更新を実施していく必要がある。

全体総括

今後は、料金収入の減少、施設の老朽化の進行、及び稼働率の低下等が予想される。このことから、適切な料金の設定及び施設更新時において統廃合等を実施し、経費削減並びに事業の効率化を図る必要がある。

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