経営の健全性・効率性について
経常収支比率が100%を超え、累積欠損金もないことから、健全な経営ができています。平成29年4月1日に約10%の値上げとなる料金改定を実施したことにより、料金回収率が100%を超えました。また、勢和地域の施設改修が完了したことにより有収率も向上しています。一方、類似団体に比べて企業債残高が多いことや、給水原価が全国平均より高いことから、投資の効率化や維持管理費の削減などの改善を行っていく必要があります。
老朽化の状況について
減価償却率が類似団体に比べ高いことからも、老朽化施設の耐震化及び更新を行っていく必要があり、平成29年度に管網計算や施設の耐震診断を実施し、「多気地域管路耐震化・更新計画」を策定しました。今後はこの計画に基づき順次改修を行っていきます。
全体総括
平成29年度に実施した料金改定により収益が増加し、安定的な経営ができています。ただし、今後の更新工事をはじめとする大規模な事業の実施に備えるため、さらなる経営の改善に努めていく必要があります。施設の更新については、新たに策定した更新計画に基づき、経営状況を見ながら緊急度の高い箇所から順次改修を行っていきます。