経営の健全性・効率性について
累積欠損金が無いことから経営状態は良好であると言えます。経常収支比率や流動化率は類似団体の平均を上回っていますが、料金回収率は平均を下回り、給水原価は平均を上回っています。これは、経常費用に占める受水費の割合が65.9%と高く、経営を圧迫しており、千葉県や町一般会計からの補助金を受けているためです。また、企業債残高対給水収益比率については類似団体に比べ企業債残高が少ないと言える反面、施設の老朽化が進んでいることもあり更新時期(新堀配水場低区配水池平成31年更新予定)が迫っています。
老朽化の状況について
現在、経年管は無いものの、有形固定資産減価償却率は類似団体の平均を超えており、老朽化が進んでいます。有収率を見ると類似団体の平均を上回っており、漏水等の無収水量が少ない良好な状態にありますが、今後は更新(水道事業初期の管が平成32年度から法定耐用年数を経過し始める)を検討しなければなりません。また、施設の老朽化に伴い今後修繕費が大幅に増加することを見込まなければなりません。
全体総括
現在の経営状況については概ね良好と言えますが、今後は人口減少などから給水収益が減少する反面、施設の更新や修繕などの費用が増加し厳しい経営が予想されます。このようなことから、水道未加入者の推進を図り、普及率の向上に努めるとともに、費用の削減を図ります。また、施設の老朽化については、現状の施設の利用率が、類似団体の平均を下回っていることなどから、適正な規模での更新計画を検討し水道事業の安定経営に努めます。