経営の健全性・効率性について
①経常収支比率は100%を超え黒字を示しているが、前年度数値、全国平均、類似団体を下回っており、今後の経過に注意していく必要がある。②累積欠損金比率は年々改善されているが、依然として高い数値を示している。③流動比率は全国平均、類似団体を下回ってはいるものの、30年度は200%を超えることができた。④企業債残高対給水収益比率は、企業債残高が減少したため改善している。⑤料金回収率は104.13%と100%を上回り、全国平均、類似団体とも上回った。⑥給水原価は全国平均類似団体を下回った。⑦施設利用率、⑧有収率とも全国平均、類似団体を下回った。これらの指標を改善できるよう漏水箇所の発見に努めるとともに、適切な施設運営を行いたい。
老朽化の状況について
①有形固定資産減価償却率は、全国平均、類似団体とも上回った。この指標が高くなると、修繕費の増加、更新投資が必要になるため、今後の経過に注意していきたい。②管路経年化率は全国平均、類似団体とも下回っているが、③の管路更新率を見てもわかるように、過去5年間、管路の更新をほとんど行っていない。管路の老朽化は徐々に進行しているため、計画的な更新をしていかなければならない。
全体総括
経営状況については、全体的に全国平均、類似団体を下回っている。経費削減、適切な施設運営、整備等により改善に努めなければならない。また、将来世代への負担を減らすために、料金改定の検討を進めていかなければならない。本町においても施設の老朽化が進行しており、必要な時期に必要な投資ができるようアセットマネジメント、経営戦略を策定し、計画的に施設の更新を進めて行かなければならない。