中之条町：簡易水道事業（法適用）

経営の健全性・効率性について

①経常収益比率は１２８．７８％となっており、経常収益の殆どが給水収益であり安定している。②累積欠損金比率は０％で欠損金が無い。③流動比率は５５０．６９％と類似団体の平均値を上回っており、短期的な債務については支払い能力がある。④企業債残高対給水収益比率は類似団体と比べて低い。企業債残高が少なく、企業債に頼らない設備投資を行っている。⑤料金回収率は１２８．１４％と給水に係る費用を給水収益で賄えている。⑥給水原価は類似団体と比較すると６７．５円安く、費用の抑制など効率的な経営に努めている⑦施設利用率は３９．４１％で、類似団体と比較すると利用率が低い。過疎化や給水人口減少に今後どう対応していくか難しい課題。⑧有収率は７９．５６％で、類似団体の平均は下回っているが前年度と比較すると漏水等は減少している。

老朽化の状況について

①有形固定資産減価償却率は５２．８１％で、年々老朽化が進んでいる。②管路経年化率は１．８２％と低く、耐用年数を超えている管路の割合は低い。③管路更新率は０．０５％である。今後も計画的に更新を行いたい。

全体総括

経常収支比率、料金回収率とも類似団体を上回っているが、施設利用率が低い。給水人口は今後も減少が予想されるため、方向性を検討していく必要がある。管路経年化率は低いが、更新需要を平準化し安定的に実施するための計画が必要である。管路更新にあたっては経営の健全性を維持しつつ投資計画を検討したい。