経営の健全性・効率性について
・収益的収支比率については、100%を下回っている状況で、使用料収入等の増加に比べ維持管理費や地方債償還金の増加の方が大きいことが比率低下の要因となっている。・企業債残高対事業規模比率は、500%を超え数年増加傾向にあり現在の事業規模や経営状況のままでは債務弁済財源の確保が厳しい状況となっている。・経費回収率については、平均値より低い水準にあり施設規模及びコスト水準に対して使用料収入の水準が見合っていない状況にあるため、収益性を改善させるには抜本的な施策が必要になる状況である。・汚水処理原価は、経年比較では、僅かではあるが増加傾向にあり、年間有収水量の増加に比べ、汚水処理費の増加が大きいため高い数値となっている。類似団体との比較でも悪い状況にある。
老朽化の状況について
・老朽化に係る課題は、検出されていない。
全体総括
・老朽化に係る課題は検出されていないものの、特定地域生活排水処理事業は、利用者が少なくかつ今後も大きく増加する見込みがない中で収益性の改善及び債務弁済財源の確保には困難が伴うものと考えています。中長期的な視点から収入と支出のバランスを確保すべく、経営戦略を平成28年度で策定し将来的に安定した経営を継続できるように取り組んでいきたいと考えています。