経営の健全性・効率性について
経営の状況については、昨年度と比べると黒字割合は微増していますが、過去5年間の推移ではほぼ横ばいになっています。流動比率の低下は、工事費による前年度未払金が発生し流動負債が増加したことが要因です。近年、水道施設の老朽化が大きな課題であり、維持管理の委託費や修繕費は増加していくと考えられます。今後は、適切な給水収益の確保のため料金改定を予定しておりますが、更新施設の減価償却費も増加すると見られるので、経営状況には注意していく必要があります。
老朽化の状況について
類似団体と比べ管路経年化率は高く更新率も低い状態であり、水道施設の老朽化や経年管からの漏水による修繕費の増加が予想されます。今後は、基幹管路の送配水管の耐震化を予定しており、優先度を考慮した耐震化・更新を進める予定です。
全体総括
今後、給水人口の減少に伴う給水収益の減少が予想される中で、施設老朽化に伴う修繕費や耐震化を含めた管路更新費用に加え、更新施設の減価償却費の増加も見込まれ、経営は苦しくなると想定されます。これからは、適切な収入の確保のため水道料金改定も予定しておりますが老朽施設の更新・耐震化も進めていく必要があるため、経営状況に注意しながら安定的な事業継続に努めます。