経営の状況について
豊明市水上太陽光発電事業は、平成28年6月に特別会計が創設され、市内のため池に発電出力1,500kwの施設を整備、平成29年3月28日より発電を開始した。【収益的収支比率】平成30年度は地方債の繰上償還を行ったため、一時的に100%を下回ることとなった。令和元年度以降については、安定した売電収入を計上するとともに通常の償還に戻ったことより、100%を超える数値に回復している。【供給原価】雑草繁茂による日照量の減少等のため発電量が減少したことに伴い、前年比として供給原価が増加した。
経営のリスクについて
歳入はすべて固定価格買取制度(FIT)で占められており、FIT終了後(令和19年3月)は歳入が大きく変動するリスクがある。【設備利用率】将来における設備の劣化に備えて定期的な維持管理を適切に行うとともに、設備の故障等には迅速かつ効率的な対応に努めた。【修繕費比率】令和3年度は令和2年度に引き続き、太陽光パネル修繕等を行い、平均値を上回る数値となった。
全体総括
国が定める固定価格買取制度(FIT)による売電事業であり、20年間は安定した収益が見込まれる。リスクとしては、自然災害や機器不良などが考えられるが、発電状況を24時間遠隔監視し、早期改修、保険対応などを通じて安定した発電を継続するように努める。FIT終了後(令和19年3月)の事業のあり方については、その後の売電収入の変動リスク等を踏まえて検討していく。経営戦略については、令和2年度に策定しており、令和7年度を期限として見直しを行いながら取組を着実に実行して行く。