特定地域排水処理施設 農業集落排水施設 簡易水道事業(法適用)
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当町の財政力指数は類似団体平均値との比較では0.14ポイント上回っており、平成19年度から7年連続低下したが、平成27年度は前年度と同数値だった。近年基幹財源である町税収入が団塊世代等の退職や若年層の人口流出による給与所得の減少により厳しい状況にあり、今後も継続的な減少が見込まれることから、若年層の人口の確保や、企業誘致推進等、地域の活性化による新たな税収確保を講じるなど、より一層の歳入確保に努める必要がある。
前年度に引き続き、類似団体内平均値を上回る結果となった。その内訳としては、経常経費充当一般財源は、扶助費、物件費、維持補修費、補助費等が減少したものの、人件費、公債費、繰出金の増により全体で増加となった。経常経費一般財源については、町税、地方消費税交付金、地方交付税等が上昇したことから、配当割交付金、減収補てん特例交付金等が減少したが、対前年度比3%下回った。依然として類似団体内平均値を上回る数値となっていることから、歳出においては事務事業見直しを行うなど経常経費削減・節減を行い、歳入においては新たな歳入確保策を検討するなど、今後も引き続き数値の改善に努める必要がある。
行財政改革計画等により、人件費においては、職員数の削減、地域手当等の段階的な削減、そして、給与改定等による減少や、物件費においても、年度により臨時的費用による増減はあるものの、経常的費用については継続的に削減・節減に努めてきたが、一定の年度において職員の大量退職等の見込みがあり、その補充等の必要があるため、埼玉県平均や前年度と比較すると上回っている。また、職員の事務負担が過度になり、そのことにより町民に対するサービスの低下となることがないよう、人件費と物件費の削減をバランスよく進めていく必要がある。
鳩山町においては、平成23年度に、8.3ポイント大幅増加となり、平成24年度は0.5ポイント増加するなど、グラフのように類似団体内平均値と同じように100.0ポイントを超える数値となっている。平成25年度のポイントの大幅な減少以降、ほぼ横ばいで、平成27年度は類似団体内平均値を0.3ポイント上回る数値となっている。当町においては、埼玉県内でも例年低位に位置していたが、単純に当該指数のみで比較が難しい部分もあることから、職員数削減による職員一人当たりの事務量の負担増加や、新たな職員の確保の観点からも、給与体系や各種手当等において再度見直しを検討するなど、給与の適正化により一層努める必要がある。
町人口の減少傾向が緩やかに進んでおり、継続的に職員数の削減を行ってきたが、対前年度比では0.39ポイントの増加となった。また、類似団体内平均値と比較すると下回っているものの、全国平均や埼玉県平均を上回る結果となった。今後も継続的に住民サービスの質を維持していく必要もあることから、類似団体内順位を下回っているとの理由により、単純に数値を下げるだけの定員管理などに特化することなく、職員数縮減によりサービスの質を低下させることがないよう、適正な定員管理に努めていく必要がある。
近年、投資的経費の抑制や特例債の地方債発行を行い、平成24年度以降増加傾向にあったが、平成27年度については前年度比で0.2ポイントの減少となった。前年度に引き続き類似団体内平均値、全国平均は下回ったが、埼玉県平均を上回る結果となっている。しかしながら、平成20年以降、交付税措置のない地方債の借入を行うなど、比率の増加が見込まれていることから、今後も、今まで以上に国県補助金の活用や交付税措置のある地方債を出来るかぎり活用するなど、類似団体内平均値を上回ることのないような財政運営を心がける必要がある。
平成25年度に前年度と比較すると30.7ポイントと大きく増加するとともに、平成27年度も対前年度比較で0.7ポイント増加するなど類似団体内平均値を上回った。この要因については、算出基準となる将来負担額が、平成25年度以降、緊急防災・減災事業や学校教育施設等整備事業等の財源として地方債を活用したため、地方債の現在高が増加したことなどがある。
近年、経常収支比率算出の分母となる経常一般財源総額のうち、主に町税が団塊世代等退職などにより減少傾向が続いていることから、分子となる経常経費充当一般財源のうち、一般財源充当比率の高い人件費においては、行財政改革計画に伴う職員数縮減、地域手当の段階的な削減、給与改定等により、継続的な削減を図っており、対前年度比でも2.5ポイント減少している。今後も引き続き人件費削減に努め、それ以上に、町税を中心に、経常一般財源の確保について、より一層努めていく必要がある。
平成25年度に情報系回線切り替え設定業務や外国人住民基本台帳システム回収業務等が完了したことにより、平成26年度は0.1ポイント減少したが、平成27年度は対前年度比で0.2ポイント増加している。物件費の歳出に占める割合は約1割を占めているため、物件費総額の圧縮は経常経費削減の最も重要な課題であることから、今後も経費の圧縮・削減に向けた取組を継続して実施する必要がある。
扶助費総額としては増加傾向にあるものの、国庫や県費などの特定財源も連動して増加していることから、平成21年度までは緩やかに減少傾向が続いていた。平成23年度においては、子ども手当支給開始に伴い、支出総額が大きく、一般財源充当の町単独分も大幅に増加したことから、比率も大幅に増加したが、全国的に増加したため、全国平均、埼玉県平均を下回る比率となっている。今後も、少子高齢化に伴い増加する傾向であるため、扶助費全体的に、支給対象の見直しを行うなどの対策が必要である。
類似団体内平均値と比較して上回る数値となっており、前年度との比較では0.4ポイントの増加となっている。また、その他の費用の大きな割合を占めるものは特別会計への繰出金となる。主に、民生分野への特別会計繰出金が全体的に増加傾向にあり国民健康保険特別会計繰出金、後期高齢者医療特別会計繰出金、介護保険特別会計繰出金、後期高齢者医療広域連合会への負担金等、給付額が増加すれば連動して自治体負担も増加することから、国としての社会保障制度改革が必要であると思われる。
補助費等においては、町単独費用の占める割合が多く、事業費に対する一般財源充当率が比較的高いことから、補助内容を精査することなど部分的な削減等は行っているものの、一部事務組合への負担金などがその大きな割合を占めているため、類似団体内平均値と比較しても上回る比率となっている。今後も引き続き、団体等への補助金においては、補助対象団体や事業内容の精査、補助対象の見直し等をより詳細に行うことにより、断続的にさらなる削減を行っていく必要がある。
地方交付税代替措置である臨時財政対策債の制度継続や、平成25年度以降、主に土木債や教育債などの建設事業債の借入も新たに行っていることから、今後は増加傾向となることが見込まれているため、地方債現在高や償還額の推移を見極めながら計画的な借入を行う必要がある。
各種平均値比較では依然として上回っている。平成27年度については、扶助費等が減少したため対前年度2.1ポイントが減少する結果となった。そのようなことから、公債費以外の改善を図れば全体的に改善されることになるのだが、経常経費削減は既に継続的に行っており、結果としても表れていることから、改善策としては、分母となる経常一般財源総額、主に町税の確保についても経常経費削減以上に行っていくことが必要となる。
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