佐野市民病院 農業集落排水施設 公共下水道 簡易水道事業(法適用)
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対前年比同ポイントであるが、類似団体平均を0.08ポイント下回っている。平成27年度単年度では前年比0.002ポイント減少しているが、これは基準財政収入額は固定資産税(土地・家屋)や市町村たばこ税が減となったものの、固定資産税(償却資産)、地方消費税交付金等が増それを上回った結果5.1%の増となり、基準財政需要額は社会福祉費や農業行政費、地域経済・雇用対策費の減等があったものの、地域の元気創造事業費の増や人口減少等特別対策事業費の皆増、臨時財政対策債・合併特例事業債償還費など公債費の増等により5.4%の増となったためである。今後も市税等の確保を図り、市債の発行抑制による公債費の削減や、事務事業や公共施設の見直しなどの改革・改善により効率的かつ効果的な行財政運営に努め、持続可能な財政運営の推進を図る必要がある。
経常一般財源は、市税、配当割交付金、臨時財政対策債等が減となったものの、地方譲与税、地方消費税交付金、自動車取得税交付金等が増となったため、全体として2.5%の増となった。一方、歳出の経常経費充当一般財源は、人件費、公債費、繰出金等が減となったものの、維持補修費、補助費等が増となり、扶助費も年々増加するなど全体として1.3%の増となった結果、比率は前年度から1.1ポイントの改善となった。類似団体平均と比較すると良好な数値とはなっているものの、今後も社会保障経費の増加による扶助費や繰出金の増が見込まれるため、自主財源の確保に努め、現在の水準を維持する。
人件費、物件費及び維持補修費合計額の人口1人当たりの金額が、前年度と比較して2.4%と増加し、類似団体平均を上回る結果となった。主な要因としては、維持補修費が増加したためである。合併により類似施設が複数あり、施設の多くが老朽化していることから、維持補修経費が増加傾向にある。施設の統廃合を進めるなど、維持補修費等の抑制を図っていく必要がある。
類似団体平均及び全国市平均を下回っている。なお、平成27年4月に給料表の8級制の導入と併せて、給料表の引き下げを実施し、適正な給与体系への移行と人件費の抑制を図った。今後も給与の適正化に努めていく。
前年比0.05ポイント上昇し、類似団体平均を1.43ポイント上回っている。平成25年度末に佐野地区広域消防組合が解散し、平成26年4月1日より佐野市で常備消防業務を引き継ぎ、一部事務組合の職員を雇用したことが影響し、以前として高い状況が続いている。今後も、定員適正化計画に基づき、組織機構の見直しを図り、適正な人員配置を行いながら、適切な定員管理を行い、市民サービスの低下を招かないよう配慮する。
対前年比0.8ポイント改善し、類似団体平均を1.4ポイント下回っている。元利償還金が減少したため、前年度よりも数値が改善したものである。今後、公債費については、大規模事業の実施により高水準で推移することが見込まれること、さらには、交付税措置において有利な地方債である合併特例事業債が借入限度額までに達することが見込まれ、行政評価等により事業の選択と集中を図り、地方債の発行抑制に努めることが急務である。
対前年比1.0ポイント上昇し、類似団体平均を5.6ポイント、栃木県平均を1.4ポイント下回っている。都市計画税等の充当可能特定財源の減等により平成26年度と比較して数値は悪化したが、充当可能財源のうち、基準財政需要額算入見込額(臨財債・合併特例債)の増加により比率の低い状態を保っている。今後は、市庁舎や消防本部庁舎の建設等に伴う市債借入により、地方財残高は当面の間増加傾向で推移することが見込まれるため、数値の悪化が予測される。
平成25年度末に佐野地区広域消防組合が解散し、平成26年4月1日より一部事務組合の全職員を佐野市で受け入れたことが影響し、平成26年度に人件費が大幅に増加する結果となったが、平成27年度は1.9ポイント減少した。類似団体と比較しても、人件費の率が高い状況であるが、直営で行っている保育園が多いことや、清掃センターや給食センター業務を直営で実施しているなどの要因もあり、職員数が多いことによるものである。今後も定員適正化計画に基づき職員数の適正な管理を行っていく。
物件費の数値は、類似団体平均及び栃木県平均をともに下回っており、対前年比0.2ポイント減少した。みかもクリーンセンターや国土基本図修正事業等の業務委託料が減少したことが要因である。今後も、引き続き事務事業の見直しや経費削減を進め、更なるコストの低減に努める。
扶助費に係る経常収支比率は、対前年比1.5ポイント増加し、類似団体平均を1.8ポイント上回った。民間保育所への委託料や障がい者等への福祉サービスが増加していることなどが主な要因であり、今後も上昇傾向が見込まれるため、市単独の各種手当等の見直しを進め、上昇傾向に歯止めをかけるよう努める。
その他に係る経常収支比率は、対前年度0.1ポイント減少し、類似団体平均及び栃木県平均を下回っている。しかしながら、特別会計繰出金については、前年度に続きわずかに減少したが、本来の独立採算制の観点から、段階的な料金の見直しや保険事業における保険料の適正化を図るなどにより、税収を主な財源とする一般会計の負担額を減らしていくよう努める。また、老朽化に伴い維持補修費の増加が見込まれるため、計画的に長寿命化を図るなど維持補修費の抑制に努める。
補助費等の数値は、0.4ポイント増加したものの、類似団体平均及び栃木県平均を大きく下回っている。増加した主な要因としては、プレミアム付商品券発行支援補助金や民間保育所施設整備支援補助金等が増加したためである。今後も各種団体に対する補助金等の見直しを進め、持続可能な財政運営に努めていく。
平成19年度より合併特例事業債の償還が本格的に始まり、公債費に係る数値は類似団体平均及び栃木県平均を上回っている。今後は、新庁舎建設事業や消防庁舎建設事業等の償還が始まり、臨時財政対策債の償還額は増加が見込まれることから、引き続き高い数値で推移することが想定される。行政評価等により事業の選択と集中を図る中で、真に必要な事業にのみ地方債の発行をし、地方債の発行抑制に努める。
公債費以外に係る経常収支比率は、類似団体平均及び栃木県平均を下回っている。今後増加の見込まれる、扶助費や公債費の伸びに対応するため、人件費や物件費の削減や市税等の歳入の確保に努め、特別会計や企業会計及び第三セクターを含めた本市全体の健全財政の運営に努める必要がある。
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