地域において担っている役割
当院は、建物の老朽化、敷地の狭隘化、医師不足等により、地域から求められる役割や機能を十分に発揮することが難しい状況となり、平成26年11月に新築移転に至った。病床数320床、17の診療科を有し、また、一宮市、清須市等を含めた尾張西北部広域二次救急医療圏において、当院を含めた9病院による輪番制による二次救急体制を維持しており、地域の中核病院としての役割を担っている。平成30年4月現在で許可病床数320床のうち、急性期218床、HCU10床、地域包括ケア46床の計274床を稼働病床として運用している。
経営の健全性・効率性について
④病床利用率について、H29と比べ内科の入院患者数が23,210人から26,077人に増加したが、医師不足及び46床が休床となっているため、平均値を下回っている。②医業収支比率について、救急体制の受入強化、H30.7救急医療管理加算とH30.12ハイケアユニット入院医療管理加算により、入院収益及び外来収益とも増加したが、給与費及び材料費も増加したため、H29と比べ微増に留まった。①経営収支比率について、一般会計から繰入金が81,422千円の増により改善した。⑤入院患者1人1日当たり収益について、上記加算の取得により一人あたりの単価が増加した。⑥外来患者1人1日当たり収益について、救急患者の受入強化及び高額医薬品の院内処方により、診療単価が増加したが平均値と比べ低い数値となっている。⑦職員給与費対医業収益比率について、医業収益が増加したが、正規職員数も全体で14名増加により給与費が増加したため、平均値と比べ高い数値となっている。
老朽化の状況について
①有形固定資産減価償却率については、平成26年11月に新築したため、全国平均と比べ低い数値となっている。②器械備品減価償却率についても、①と同様、平成26年11月の新病院開院を機に機械の入替を多数行ったため、全国平均と比べ低い数値となっている。③1床当たり有形固定資産について、①、②と同様に平成26年11月の新築及び機械の導入した以降も、適宜機械の新規購入または更新を行っているため、ほぼ横ばいを維持している。
全体総括
病床数に対し医師の不足により、患者数及び医業収益が伸び悩んでいる。令和元年度に老年内科の新設及び入退院支援センターの設置により、患者数の確保に努める。令和元年度中に休床中の46床の開床を見送ることに伴い、看護師の採用人数を退職者補充程度にし、給与費の抑制を図る。また、一宮市と稲沢市で構成する尾張西部医療圏にて、病院間で地域医療構想における情報を共有し、地域に最適な病床の機能分化と連携、効率的で質の高い医療体制の構築に向け議論を重ねている。議論の結果を踏まえ、平成28年度に策定した新公立病院改革プランを令和2年度中に更新する予定。