松川町:簡易水道事業(法適用)

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経営比較分析表(2016年度)

経営の健全性・効率性について

経常収支比率は、ここ数年100%前後を上下しており、経営は安定していない。今年は107.91%と前年に比べて上昇している。料金回収率が100%に達しているが、基準外の他会計繰入金はない。経常収支比率を安定させるため料金改定による収益増の検討が必要である。累積欠損金比率は、0%で安定している。流動比率が向上しているが、類似団体及び全国平均と比べて低い水準となっている。企業債残高対給水収益比率は、対類似団体と比べ若干低い値であるが、起債残高は減少傾向であるため、今後は下降が期待できる。給水原価は、191.84円と他団体と比較して高い傾向にあるが、昨年比では改善されている。当町は全町水道計画を実現する中で地形的な要因から人口に対する施設規模が比較的大きくなり、建設改良費が増大してきた。このことにより営業費用に占める維持管理費並びに減価償却費及び資産減耗費が大きくなっており、給水原価を上げる要因となっている。今後、人口減少による有収水量の減少からさらなる給水原価の上昇が予測される。不断の経費節減に努め、将来を見通した施設の見直し、抜本的な経常費用削減を進める必要がある。老朽管の更新が概ね完了し、経年管がなくなったことから漏水がほぼなくなり高い有収率を確保している。一方で使用者に向けて公営水道の安全性及び安定性のPRに努め、有収水量の増加につなげたい。

老朽化の状況について

固定資産減価償却率は、固定資産台帳の見直しに伴い、類似団体の平均値を維持している。管路は、計画的に老朽管更新を進めてきた結果、最も古いもので28年を経過しており、法定耐用年数を超えた施設はない。このことが高い有収率を支えている。管路以外の施設は40年を超え、耐用年数を超えるものも出始めてきているが、現時点では、早急に更新が必要な施設はない。機械や電気設備については、突発的な修繕に対応する一方で計画的な更新を進めている。今後、平成元年度に簡水統合整備事業において整備した施設の更新時期が到来する。人口減少や有収水量減に対応するため、施設のダウンサイジングやスペックダウンを検討する必要がある。アセットマネジメントの手法も利用して計画的な設備更新が必要である。

全体総括

①経常収支比率100%超(110%超が理想的)を安定させるため、また、来るべき人口減少時代に備えて計画的な料金改定(料金体系の改定も含む。)を行う。②人口減少による有収水量減を最低限とするために公営水道の安全・安定・安心をPRする。③更新時期を迎える施設のダウンサイジングやスペックダウン、統廃合を検討するとともに事業費の平準化を図りながら計画的な施設更新を進める。④不要・遊休施設及び用地の売却処分を検討する。⑤経営改善の推進は、「アセットマネジメント」や「経営戦略」を有効活用する。⑥経営指標の分析に基づき、根拠を明確にした上で目的をもった経営改善を推進する。⑦水道職員の経営参画意識の高揚を図り、職員一丸となって経営改善に取り組む。⑧住民(水道使用者)に経営実態を定期的に公表し、定期的な料金改定実施の機運を醸成する。

類似団体【A7】

芦別市 赤平市 森町 八雲町 岩内町 栗山町 斜里町 日高町 浦河町 西空知広域水道企業団 平内町 板柳町 鶴田町 中泊町 野辺地町 六ヶ所村 久吉ダム水道企業団 雫石町 大槌町 一戸町 蔵王町 村田町 丸森町 山元町 松島町 南三陸町 仙北市 三種町 羽後町 白鷹町 遊佐町 桑折町 川俣町 鏡石町 猪苗代町 棚倉町 美浦村 茂木町 榛東村 甘楽町 中之条町 越生町 鳩山町 ときがわ町 美里町 神川町 多古町 東庄町 山北町 聖籠町 田上町 珠洲市 宝達志水町 能登町 南越前町 越前町 高浜町 富士川町 富士見町 南箕輪村 松川町 高森町 小布施町 山ノ内町 飯綱町 郡上市 揖斐川町 池田町 川辺町 東伊豆町 朝日町 川越町 多気町 紀宝町 竜王町 宮津市 能勢町 太子町 市川町 神河町 新温泉町 湯浅町 那智勝浦町 岩美町 湯梨浜町 大山町 南部町 伯耆町 高梁市 新見市 早島町 里庄町 矢掛町 勝央町 安芸高田市 三好市 板野町 上板町 土庄町 小豆島町 まんのう町 内子町 室戸市 土佐清水市 香美市 佐川町 黒潮町 鞍手町 桂川町 筑前町 大木町 広川町 築上町 対馬市 川棚町 波佐見町 佐々町 芦北町 豊後高田市 豊後大野市 国東市 串間市 新富町 阿久根市 西之表市 垂水市 大崎町 肝付町 本部町 恩納村 金武町 嘉手納町