経営の健全性・効率性について
経常収支比率、料金回収率ともに本村は100%以上になっていることから、昨年同様、黒字経営を維持しています。一般会計からの繰入金もないため、現時点では給水収益で給水費を賄えています。今後も更なる経費節減などをして、安心安全な水を供給するよう努めていきます。懸念事項として、有収率が28年度は類似団体平均値より0.53%高く改善されたものの、過去4年間は類似団体平均値より約5%低い値です。配水管等の漏水が原因と思われます。今後、漏水調査などを実施しながら、修繕工事を行い、有収率向上に努めていきます。
老朽化の状況について
法定耐用年数を超えた配水管の割合を示す管路経年化率が類似団体平均値より約7%高い値となっています。今後は、村の配管布設状況を適切に把握しながら、耐震化を含め、計画的かつ効率的に更新に取り組んでいきます。
全体総括
本村は、人口増に伴い給水収益も増加傾向にあります。給水収益により給水費用を賄えています。今後も健全経営に努めていきます。法定耐用年数を経過する配水管の更新は、有形固定資産減価償却率が高く、経常収支比率が良好であることから、結果的に必要な更新投資を先送りしてきたことが推察されます。平成27・28年度でアセットマネジメント(資産管理運用計画)を策定、29年度には経営戦略を策定する予定です。今後、こうした計画の財政計画と投資計画を基に、各施設の更新を図りながら健全な経営を図っていきます。