経営の健全性・効率性について
①経常収支比率に関しては安定して100%を超えている。当市における小規模事業は望月の藤巻地区のみであり、今後人口減に伴う収入減が懸念される。②累積欠損金比率に関しては、今のところ累積欠損金は発生していない。④企業債残高対事業規模比率は均等に減少傾向であり、計画的に企業債残高の減少しているものと推測できる。⑤経費回収率はH26で△41%台であり、利用世帯自体少ないため、使用料で経費を回収することは難しい。⑦計画処理戸数17戸であるのに対し、区域内世帯は14戸であるが、施設利用率に関しては約57%ほどであり、今後世帯増が見込めないことから、施設の遊休化は悪化する一方であると考えられる。⑧水洗化率に関しては事業区域が少数世帯区域のため、達成率は高いものと推測できる。
老朽化の状況について
①有形固定資産減価償却率は類似団体と比較してみても償却率は高いため、老朽化の進んでいることが推測できる。施設が老朽化することは避けられないため、法定耐用年数に合わせ、計画的な長寿命化対策が必須である。
全体総括
経常利益は黒字で、経常収支比率も100%を超えている。但し詳細を確認すると世帯数が少ないため営業収益は少なく、営業外収益の他会計補助金に頼っている面が見られる。施設はH11年築で新しいが、事業対象地区は市内1地区のみであるため、人口減に伴い施設利用率増は見込めず、運営体制のあり方を見直す必要がある。