経営の健全性・効率性について
①収益的収支比率、⑤経費回収率から見ると、両者とも100%未満である上、総収益の約1/3を一般会計繰入金に依存している状況である。また、⑥汚水処理原価については、類似団体平均値を下回っているが、年々増加傾向にある。④企業債残高対事業規模比率から見ると類似団体平均値より多くなっているが年々低くなっている。⑧水洗化率については、ほぼ全戸加入となっている。以上の要因としては、処理人口の減少によるものである。
老朽化の状況について
当市においては、平成15年に戸別公共浄化槽事業に着手し、平成20年に完了している。古いもので整備後13年が経過している。従って、今後耐用年数の観点から考えても、半分以下の経年数となっていることから、現状としては更新・老朽化対策は実施していない。しかし長期的な考えとしては、今後修繕の増加、施設の更新等の発生が予想される。事前に施設内の点検を行い、その時の状況に即して修繕・更新を行っていく予定である。
全体総括
当市においては、整備が完了し、区域内人口が減少していることが各数値に顕著に表れている状況となっている。従って、長期的な対策としては、使用料収入の確保はもとより、今から定期的な点検等により適切に維持管理を行うことにより、長期的なトータルコストの削減に努めることが重要である。