氷見市:公共下水道

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経営比較分析表(2014年度)

経営の健全性・効率性について

収益的収支比率、経費回収率のいずれも、ほぼ横ばい傾向にあり、経費回収率は平均値と比べ低くなっている。使用料収入が減少傾向にあり、修繕料等の維持管理費が増加する傾向にあるため、一般会計からの繰入金に依存する傾向は、改善されていない。汚水処理原価は、平均と比べ高額となっている。また、有収水量の減少や消費増税の影響での処理単価増加による悪化傾向も出始めている。企業債残高対事業規模比率は、施設や管渠の整備がほぼ終了しているため、概ね減少傾向にあり平均並であるが、他と同様に一般会計からの繰入金に大きく依存している。今後は、施設や管渠の更新時期に入り、状態の悪化が予想される。施設利用率は低下傾向にあるが、今後の人口減少により更なる低下が予想される。なお、利用率の算定にあたっては、晴天時の水量を基準に算定されているが、富山県は、年間雨日数が全国2位と多くなっていることや冬季は多くの降雪があることから、平均に比べ低くなる傾向にある。水洗化率についても人口減少や高齢化に大きく影響されるものと懸念している。

老朽化の状況について

昭和58年に供用開始した施設は、老朽化しており、順次長寿化をはかっている。また、管渠は耐用年数が50年であるため、現在のところ老朽管更新は行っていない。今後は、更新計画の策定が必要となる。

全体総括

人口減少や高齢化の影響と節水傾向により、一世帯当たりの使用水量が減少し、結果として使用料収入の減少傾向が顕著に現れている。施設の老朽化による修繕や機械更新も増加傾向にあり、将来的には管渠更新も必要となる。今後は加速度的な人口減少が見込まれるため、安定的な経営を目指し、長期的な経営計画が必要となる。このため、適正な料金水準への引き上げ等により、一般会計繰入金に依存する体質からの脱却の必要がある。

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