鮫川村：簡易水道事業（法適用）【地方財政ダッシュボード】

経営比較分析表（2018年度）

経営の健全性・効率性について

平成23年度から実施されている統合計画により施設整備費が増加している。収益的収支比率が低いのは事業実施による給水区域は拡大しているが、人口減少に伴い現在給水人口も減少している。企業債残高対給水収益比率は、同類団体の平均値を上回っている。今後も継続した施設整備が必要であるため、横ばいで推移する見込みである。料金回収率は、全国の類似団体と比べ低いため、適正な料金設定の検討が必要である。給水原価は類似団体平均とほぼ同額であり、今後も同水準が見込まれる。施設利用率は類似団体平均を上回っており効率の良いものとなっている。有収率は類似団体平均を大きく上回っており施設の利用が収益に確実に反映している。

老朽化の状況について

昭和46年に簡易水道事業が開始されてから47年が経過しており、その間石綿管から塩ビ管への更新、給水区域拡張による施設の更新、増設を実施している。管路は平成2年から4年に布設した地区の更新時期が過ぎているため早めに更新する必要がある。

全体総括

平成23年から簡易水道事業統合計画の着実な実施により老朽施設の更新は計画的に実施している。さらに管路の更新をより具体的、計画的に実施する予定である。有収率は高い水準で推移しておりこの状態を維持するため計画的な管路更新が必要である。企業債残高対給水収益比率と料金回収比率が類似団体の平均以下であるが、一方では有収率は高く、施設利用率も高いことから施設の低コスト化は十分図られていると考えている。さらに収益の改善を図るには料金の見直しが必要と考えている。

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