経営の健全性・効率性について
赤平市水道事業の経営状況は、①経常収支比率が100%を超え(黒字)全国及び類似団体平均より高い状況ですが水道料金収入は、年々減少しており将来においては厳しい経営状況になることが予想されます。主な原因は、人口減少や節水意識の高まりなどによるものであります。今後、浄水場や管路など固定資産の老朽化により、減価償却費や修繕にかかる費用などは年々増加していくことが想定されます。また、⑧有収率が全国及び類似団体平均と比較して低い状況であるため、漏水調査を継続的に行い修繕し有収率低下の抑制に努めながら管路の更新を進めていきます。施設・管路の更新、維持には多額の費用が必要となるため経営の効率化等により経費の削減を図り、定期的に料金見直しの検討を行い経営健全化に取り組んでいく必要があります。
老朽化の状況について
赤平市の水道施設は、昭和50年代以前に建設されているものが多く、老朽化が進んでいる状況です。②管路経年化率(法定耐用年数を越えた管路延長)で示されるように、全国及び類似団体平均より高い状況となっています。③管路更新率は全国及び類似団体平均より高い状況となっています。今後も老朽化した施設・管路について重要度・老朽に起因する支障の発生状況等を考慮し順次計画的かつ効率的に更新していきます。
全体総括
今後、施設・管路の老朽化や人口減少による水需要の減少が予想されます。将来にわたり安定的に事業を継続していくために、需要動向を的確に把握し計画的な施設・管路の更新を行いながら最適な経営を図る必要性があります。今後は、施設規模の最適化に取組み近隣市町との事業統合、施設の共同利用化、管理の一体化等を検討し投資効率を向上させ、市民のみなさまに安心・安全で良質な水道水を安定して供給するため計画的な経営を行っていくよう努めます。