座間味村：簡易水道事業（法適用）

経営の健全性・効率性について

①収益的収支比率収益的収支比率について全国平均「78.36」類似団体平均「73.22」に対し本村は、「81.59」と経営状況は昨年度より良化している。管路更新事業費の増額及び、費用等（経費・償還等）が昨年度より減小したことが要因と思われるが、使用料部分における対応が十分でないため今後も経費の抑制・有収水量の向上につとめ対応していく。④企業債残高対給水収益比率企業債残高対給水収益比率について全国平均「949.15」類似団体「1,128.72」に対し本村は「1,266.49」となっており昨年度以上に比率が低くなっている。これまで施設整備に要した企業債が多くあり、近年終了した企業債もあるため減少しているが、管路整備への対応が必要になるため今後上がる見通しとなっている。⑤料金回収率料金回収率については全国平均「55.87」、類似団体「41.84」に対し本村は平均「19.26」となっており料金による回収率が昨年度と比べても非常に悪い状態となっている。類似団体の平均値を下回っていることからも、今後基準に定められている経営改善を図る必要がある。⑥給水原価給水原価については全国平均「288.19」類似団体「390.47」に対し、本村は「1,401.40」と原価が非常に高い状況である。今年度の管路更新事業費の増額によるものと思われるが、1㎥当たりの原価が高料金であり、これまでの施設整備・維持管理へのコストがかかりこのような結果となっている。今後運営の在り方に改善が必要である。⑦施設利用率施設利用率について全国平均「56.31」類似団体「49.08」に対し本村においては「33.21」と低い数値になっているが、施設の利用率（設備・規模）について特に問題ないと判断する。⑨有収率有収率につき全国平均「71.88」類似団体「71.27」に対し、本村は「92.01」と上回っており、今後も有収率の維持に努める。

老朽化の状況について

③管路更新長年利用してきた管路などにおいて、有収率等の向上を行うことを目的に令和２年度は座間味地区の配水管布設工事、阿嘉地区の配水管布設工事を行った。

全体総括

分析の結果、本村は給水原価高く経費回収率の悪さがあり、経営はかなり厳しい状況にある。・現在は村単独による施設の運営や給水地区が２箇所にありそれぞれに運営コストがかかっているため財政上厳しい面があるが、令和２年３月末より沖縄県の水道広域化事業により阿嘉・慶留間地区は沖縄県企業局より受水を開始したので、今後は給水原価の低減が見込める。・老朽化する施設に関しては、Ｈ30年度より順次、管路更新設計調査、配水管布設工事を行っており、今後も計画的に整備を行う。