地域において担っている役割
平成25年4月1日に、徳島県により地方独立行政法人として新たに設立された病院であり、鳴門市を中心とした県北部地域における中核病院として、急性期医療はもとより、救急、小児、周産期、災害などの医療、臨床研修医の養成についても積極的な役割を担っています。
経営の健全性・効率性について
①経常収支比率類似病院平均値を上回っているものの、100%未満となっており、引き続き収支改善に取り組みます。②医業収支比率類似病院平均値を上回っているものの、100%未満となっており、引き続き診療収入の増加などに取り組みます。③累積欠損金比率類似病院平均値は大きく下回っているものの、欠損金が増加しており、その解消に向け収支改善に取り組みます。④病床利用率類似病院平均値を下回っており、利用率の向上に向け、新規入院患者数の増等に努めます。⑤入院患者1人1日当たり収益前年度より増加しており、類似病院平均値も上回っていますが、高度な手術の増等に取り組み、単価の上昇を図ります。⑥外来患者1人1日当たり収益前年度より増加しているものの、類似病院平均値をやや下回っており、外来化学療法の増等に取り組み、単価の上昇を図ります。⑦職員給与費対医業収益比率前年度より正規職員給与費の減により比率が低下し、類似病院平均値も下回っていますが、引き続き、職員給与費の適正な管理に努めます。⑧材料費対医業収益比率県立病院との共同購入等により、類似病院平均値を下回っていますが、今後とも材料費の動向に留意していきます。
老朽化の状況について
①有形固定資産減価償却率平成30年度に高額な医療用器械備品等の更新を行ったことから、率が低下しており、計画的整備に努めます。②器械備品減価償却率平成30年度に高額な医療用器械備品等の更新を行ったことから、率が低下しており、計画的整備に努めます。③1床当たり有形固定資産類似病院平均値を大きく下回っていますが、今後ともその動向に留意していきます。
全体総括
平成25年4月1日の法人設立以降、収益・費用ともに増加が続く中、平成27年度以降は経常収支比率が赤字(100%未満)となりました。今後の経営にあたっては、第2期中期計画(H29~H32)に基づき、鳴門市を中心とした県北部地域における中核的病院としての使命を果たしつつ、収入の確保と費用の抑制を図り、「経常収支比率100.0%以上」を達成をできるよう取り組んでまいります。