経営の健全性・効率性について
経常収支比率については年々悪化しておりそれに伴い累積欠損金の額も上昇している流動性比率は100%を超えているが、全国平均に比べ比率は低いので現金の確保等を進めなければならない。企業債残高についても、過去に行った浄水場施設建設に伴う起債額が影響していると思われる。料金回収率も給水原価に比べ供給単価が低く欠損金の増加にも影響し、今後料金の値上げも検討しなければならないと思われる。有収率も全国平均より1割近く低く漏水の修繕を積極的に進め、率の上昇に努める必要がある。
老朽化の状況について
上水道区域内にある浄水施設について、中核となる施設については平成20年ごろに改修し、現在のところ問題はない。管路については、順次交換を行っているが、延長が膨大で予算も必要なため、すべてを更新するにはまだ、時間がかかると思われる。
全体総括
累積欠損金が増加していることが問題である。少子高齢化、空家の増加により料金収入が減少しているにもかかわらず、費用は減少させることが難しいことが大きな要因であると思われる。経常収支が悪化しいているため、建設改良費を増やすことも非常に難しく管路の更新等も進んでいない。