経営の健全性・効率性について
単年度の収支を示す経常収支比率、給水に係る費用がどの程度給水収益で賄えているかを示す料金回収率は、減少傾向にあるが100%以上で、収支は黒字となっており、給水費用は給水収益で賄われてる。また、一日配水能力に対する一日平均配水量の割合である施設利用率は、節水意識の向上と人口減少等により、63%台での推移となっているが、類似団体よりも高い数値となっている。しかし、年間総配水量に対する年間総有収水量の割合である有収率は、漏水等によりH26年度が80.35%と減少傾向となっており、今後は管路の維持管理への対策が必要である。
老朽化の状況について
昭和49年度から供用開始しており、現在42年を経過した水道管が40%に達し、更新の時期を迎えている。漏水対応のための管路更新率は、H26年度が1.64%となっているが、今後は老朽管・施設更新が増加するため、長期計画により効率的な更新を行う。
全体総括
今後人口が減少する中、経営の健全性と効率性を高めるため、将来を見据えた収入を確保するとともに、施設統廃合には多大な経費を要することから、計画的な施設更新と維持管理を行う必要がある。