地域において担っている役割
市街地西部の中核病院として,救急医療・急性期医療を担い,24時間365日市民の生命と健康を守る役割を担っている。また,在宅医療支援を含めた地域社会との連携を図り,地域医療支援病院としての役割も担っている。
経営の健全性・効率性について
平成30年度決算においては、診療機能の強化等により病床利用率、患者1人1日当たり収益が改善したものの、一部診療科において医師の異動の影響により患者数が減少するなど収益が伸び悩み、経常収支比率、医業収支比率は前年度を下回った。患者1人1日当たり収益は入院・外来ともに平均値を上回っているものの、入院の伸び率が平均値を下回っており、経常収支比率、医業収支比率の改善に向けては、病床利用率とあわせて、さらなる向上を図っていく必要がある。また、職員給与費対医業収益比率、材料費対医業収益比率は、いずれも平均値を下回る数値で推移している。
老朽化の状況について
有形固定資産減価償却率は、平均値を上回っている。病院建物は本館は築後21年、北館は築後29年が経過していることから、維持管理に努めており、今後も建物改修、設備更新を計画的に行っていくこととしている。器械備品減価償却率は、平成25年、26年に導入した電子カルテシステムや手術支援ロボット「davinci」等の減価償却が進んだことにより、平均値を上回っている。
全体総括
1.に記載の通り、経常収支比率の改善に向けて、病床利用率、入院患者1人1日あたりの収益等の向上を図っていく必要がある。そのため、診療機能の強化、地域医療機関との積極的な連携等に取り組んでいるところであり、4病院のスケールメリットを活かした費用の削減等とあわせて、今後もより一層の経営改善を図っていく。