地域において担っている役割
丹波圏域の中核病院として、小児医療、周産期医療の拠点病院としての役割を担うとともに、地域がん診療連携拠点病院としてのがん診療や救急診療及び消化器、循環器をはじめとする専門医療を中心に地域医療を担っており、2018年8月に地域医療支援病院の認定を受けた。また、圏域の救急医療の中核病院として、2次を中心に、3次的機能病院としての役割も果たしている。
経営の健全性・効率性について
救急患者の受け入れ促進や2019年7月に統合予定の柏原赤十字病院との連携強化の取り組み等により、入院患者数、外来患者数ともに増加した。また、手術件数増加や地域医療支援病院の認定等診療機能に見合う収益を確保し、収益は増加した。費用面においても、材料費や経費の節減に努めた結果、経常収支比率は前年度から2.7ポイント上昇し、96.3%となったが、収支黒字を示す100%には届いていない。
老朽化の状況について
病院の主な建物は築後30年以上が経過し設備も含めて老朽化が進んでおり、2019年7月に新病院へ移転予定である。器械備品についても、多くは新病院への移転に合わせて更新する計画で、それまでの更新を控えていることから老朽化は進んでいる。
全体総括
地域医療機関との連携や救急患者の受け入れ促進、医師確保の取り組み等により、収支は年々改善している。今後も、これまでの取り組みを継続し、収益向上に取り組んでいく。2019年7月の新病院移転後は、患者調整等により一時的に収支が悪化することも考えられるが、病床数や診療機能に見合った収益を確保するとともに、費用抑制に努め、経営の早期安定化を目指す。