経営の健全性・効率性について
多気町水道事業は従前より黒字を維持していますが、近年一般会計からの繰入金により経常収支比率が100%を超える状態となっています。平成21年度から勢和地域水道施設改修事業を行ったことにより企業債(借金)の残高が増加しました。今後、多気地域の水道施設の改修を計画しておりさらに減価償却費および企業債残高、償還額が増加することになります。このことから更新投資等に充てる財源の確保のため、平成29年4月に料金の改定を行います。工事等による洗管作業や漏水が増えて有収率が年々低下傾向にありますが、勢和地区の改修作業が終了し、今後は有収率が回復するものと思われます。
老朽化の状況について
管路については、多気地域では下水道整備に伴い更新した箇所もありますが、していない箇所は耐用年数が近づいてきており、また配水池等の施設についても劣化している施設もありますので平成29年度から多気地域の水道施設の耐震化等大規模改修を計画しています。
全体総括
多気町水道事業は平成18年に旧多気町と旧勢和村が合併し新多気町となったことから水道事業も統合し現在に至っています。平成21年度から勢和地域水道施設改修事業を行い、ライフラインの確保に努めました。今後は、多気地域の水道施設の改修を行っていきます。