経営の健全性・効率性について
多気町水道事業は従前より黒字を維持していますが、近年一般会計からの繰入金により経常収支比率が100%を超える状態となっています。平成21年度から勢和地域水道施設改修事業を行ったことにより企業債(借金)の残高が増加しました。今後、償還額が増加することに加え、老朽化した施設の更新も迫られることから更新投資等に充てる財源の確保が急務となっています。有収率も年々低下傾向にあり、漏水等の対策を引き続き行っていく必要があります。
老朽化の状況について
管路については、旧多気町地域では下水道整備に伴い更新した箇所もありますが、していない箇所は耐用年数が近づいてきています。また配水池等の施設についても劣化している施設も見受けられます。旧勢和村地域においても今回の改修以外の配水管の老朽化が懸念されます。また今後、大地震の発生が予測されるなか耐震化も重要になります。計画的に、更新および耐震化していく必要があります。
全体総括
多気町水道事業は平成18年に旧多気町と旧勢和村が合併し新多気町となったことから水道事業も統合し現在に至っています。平成21年度から勢和地域水道施設改修事業を行い、ライフラインの確保に努めました。今後は、今回改修した箇所以外の更新、耐震化を計画的に行っていく必要があります。