経営の健全性・効率性について
経常収支比率・料金回収率ともに当村では100%以上になっていることから、昨年同様、黒字経営を維持しております。また、一般会計からの繰入金も無いため、現時点では給水収益により給水費用を賄えています。今後も更なる費用削減などを図り安心安全な水を供給するよう努めてまいります。懸念事項として、有収率が類似団体平均値より約5%ほど低い値であります。配水管等の漏水が原因と思われますので、今後、地域を区切りながら漏水調査を実施し、有収率向上に努めてまいります。
老朽化の状況について
法定耐用年数を超えた配水管の割合を示す管路経年化率が類似団体平均値より約6%ほど高い値になっています。今後は、村の配水管布設状況を適切に把握しながら、耐震化も含め、計画的かつ効率的に更新に取り組んでまいります。
全体総括
当村では、人口増に伴い給水収益も増加傾向にあり、給水収益により給水費用を賄えていますので、今後も健全経営に努めてまいります。また、法定耐用年数を経過する配水管の更新については、有形固定資産減価償却率が高く、経常収支比率が良好であることから、結果的に必要な更新投資を先送りしてきたことが推察されます。平成27・28年度でアセットマネジメント(資産管理運用計画)を実施しておりますので、今後、適正な更新投資計画を基に、当村水道事業の運営体制を再検証しながら有収率向上と、経営健全化を図ってまいります。