経営の健全性・効率性について
累積欠損金が無いことから経営状態は良好であり、経常収支比率や流動化率を見ると類似団体の平均を上回っていますが、料金回収率や給水原価は類似団体の平均を下回っています。これは経常費用に占める受水費の割合が66.32%と高く経営を圧迫し千葉県や町一般会計からの補助金を受けているためです。また、企業債残高対給水収益比率については類似団体に比べ企業債残高が少ないと言える反面、施設の老朽化が進んでいることでもあり更新時期が迫っています。
老朽化の状況について
今のところ経年管は無いものの有形固定資産減価償却率は類似団体の平均を超えており老朽化が進んでいます。有収率を見ると類似団体の平均を上回っており管路については良好な状態にありますが、今後は更新を検討しなければなりません。また、施設の老朽化に伴い今後修繕費が大幅に増加することを見込まなければなりません。
全体総括
現状の経営状況については概ね良好と言えますが、今後は人口減少などから給水収益が減少する反面、施設の更新や修繕などの費用が増加し厳しい経営が予想されます。このようなことから水道未加入者への推進を図り普及率の向上に努めるとともに費用の削減を図ります。また、施設の老朽化については現状の施設利用率が類似団体の平均を下回っていることなどから適正な規模での更新計画を検討し水道事業の安定経営に努めます。