経営の健全性・効率性について
経営状況としては、現行の料金体系において、各年度黒字決算となっている。また、平成26年度決算で、累積欠損金が解消したものの、水道料金に対して、給水原価が類似団体と比較しても高く推移している状況である。今後は、施設の更新事業などの支出が増えることが予想されていることから、「アセットマネジメント」を実施し、効率的に施設更新ができるよう配慮しながら、料金回収率のさらなる向上を図りつつ、より効率的に経費や原価を低めに抑えることを視野に入れ、引き続き安定的な経営に努める。また、新たな借入を行う場合は、経営に大きな影響を与えないよう計画的に実施する。
老朽化の状況について
これまでの施設更新に関しては、維持管理を中心に行っていたことから、管路の経年化率が上昇傾向にあり、老朽化対策が課題となる。(管路経年化率のH27実値は、34.96%でり、誤記載である。)今後、これらの課題に対応するためには、多額の財源が必要となるため、平成28年度より老朽管の詳細な調査を行い、年次更新計画を策定した上で、計画的に整備することに努める。
全体総括
水道施設の改良については、新規の企業債発行を抑制することで、企業債残高の減少を図り健全経営に取り組んでいる。これから策定する「アセットマネジメント」と「経営戦略」では、老朽化した資産に対し、適正な規模での収益につながるよう、優先度合を考慮したインフラ整備を盛り込み、安全で安定的な水の提供に努める。