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財政健全化等財源超過首都近畿中部過疎山振低開発指数表選定
平成27年度の財政力指数は0.79となり、前年度より0.03ポイント上昇した。類似団体平均(0.71)、宮城県平均(0.52)を上回る水準を維持しており、今後も地方税等歳入の確保、効率的な行政運営に努め、財政基盤の強化を図っていく。
平成27年度の経常収支比率は90.9%となり、前年度より2.1ポイント低下した。これは、経常経費充当一般財源が14,272百万円と前年度比34百万円の増加に留まった一方、経常一般財源等が地方税は微減となったものの、地方消費税交付金の増などによって15,694百万円と前年度比387百万円増加したことによるものである。引き続き、類似団体平均(91.7%)、宮城県平均(92.2%)を下回る水準を維持しているが、今後も自主財源の確保、事務事業の選択と集中によって限られた財源の有効かつ効率的な執行に努め、同比率の維持・改善を図っていく。
前年度より人口は増加しているが、人件費及び物件費等も前年度比で増加したことから、平成27年度の人口1人当たり人件費・物件費等決算額は123,574円となり、前年度より3,788円増加した。前年度に引き続き、宮城県平均(137,374円)を下回るものの、類似団体平均(106,015千円)を17,559円上回っている。人件費について、東日本大震災からの復旧復興のため市独自で任期付き職員を採用するなどマンパワーの確保に努めていることなども一因としてあげれられるが、物件費等については、今後も必要な質と量を維持しながら、継続的な見直しに取り組んでいく。
平成27年度のラスパイレス指数は95.2となり、前年度より0.2ポイント上昇した。前年度に引き続き、類似団体平均を3.5ポイント下回っており、今後も継続して給与の適正化に努める。
前年度と比べて職員数は増加したが、人口も増加していることから平成27年度の千人当たり職員数は7.11人となり、前年度より0.05人減少した。平成23年度以降、類似団体平均を上回る職員数で推移しているが、これは平成23年度より類似団体の分類が変更(Ⅱ-1からⅡ-3へ変更)となったことや、東日本大震災からの復旧復興のため市独自で任期付き職員を採用するなどマンパワーの確保に努めていることによる影響が大きいものと捉えている。
平成27年度の実質公債比率(3ヵ年平均)は6.5%となり、前年より1.2ポイント低下した。これは、元利償還金の減少等により単年度の実質公債比率が低下傾向にあることによるものであり、同比率(3ヵ年平均)は、前年度に引き続き、類似団体平均(7.0%)、宮城県平均(9.4%)を下回る水準を維持している。なお、グラフ中の平成25年度実質公債比率は9.2%となっているが、平成26年算定時において、平成25年度算定分が判明したため同比率の訂正を行っている。訂正後の比率は9.1%となり、訂正前と比較して0.1ポイントの低下となる。
将来負担比率算定における分子(将来負担額から充当可能財源を控除した額)が負数となることから、平成27年度も前年度と同様、実質公債比率は算定されていない。将来負担額については、公営企業債等繰入見込額、退職手当負担見込額などの減少により、足もとでは減少傾向で推移しているが、同額より控除される充当可能財源のうち充当可能基金には震災復興事業等に係る震災復興特別交付税が含まれていることから、今後も世代間の負担の公平化と公債費負担の中長期的な平準化を念頭に置いた財政運営に取り組んでいく。
平成27年度の人件費に係る経常収支比率は26.6%となり、前年度より1.3ポイント低下し、類似団体平均を2.6ポイント上回った。震災復興事業等に係る臨時的な支出を除く経常的な人件費支出へ充当した一般財源等額が前年度比93百万円の減となったこと、併せて歳入面でも経常一般財源総額が増加したことから経常収支比率が低下している。
平成27年度の物件費の係る経常収支比率は15.5%となり、前年度より1.1ポイント上昇し、類似団体平均を0.3ポイント上回った。歳入面で経常一般財源総額が増加したが、震災復興事業等に係る臨時的な支出を除く経常的な物件費支出に充当した一般財源等額も増加したことから経常収支比率が上昇している。
平成27年度の扶助費に係る経常収支比率は8.9%となり、前年度より0.1ポイント低下し、類似団体平均を2.9ポイント下回った。子ども医療費など経常的な扶助費支出へ充当した一般財源等額は前年度比21百万円の増となったが、歳入面で経常一般財源総額も増加したことから経常収支比率が低下している。
平成27年度のその他に係る経常収支比率は10.3%となり、前年度より0.1ポイント上昇し、類似団体平均を4.0ポイント下回った。その他に計上される主な経費は繰出金であるが、国民健康保険特別会計など特別会計に対する繰出金の増加により、経常収支比率が上昇している。
平成27年度の補助費等に係る経常収支率は11.2%となり、前年度より1.2ポイント低下し、類似団体平均と同率となった。震災復興事業等に係る臨時的な支出を除く経常的な補助費等支出へ充当した一般財源等額が前年度比140百万円の減となったこと、併せて歳入面でも経常一般財源総額が増加したことから経常収支比率が低下している。
平成27年度の公債費に係る経常収支比率は18.4%となり、前年度より0.7ポイント低下し、類似団体平均を3.2ポイント上回った。元利償還金額が減少したこと、歳入面で経常一般財源総額が増加したことから経常収支比率が低下している。
人件費及び補助費等に係る経常収支比率が前年度より低下したことにより、平成27年度の公債費以外に係る経常収支比率は72.5%となり、前年度より1.4ポイント低下し、類似団体平均を4.0ポイント下回った。
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