矢巾町:公共下水道

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収集されたデータの年度

2020年度 2019年度 2018年度 2016年度 2014年度

経営比較分析表(2019年度)

経営の健全性・効率性について

経常損益の割合を示す指標である経常収支比率は142.02%となり、類似団体の平均を上回り健全経営を維持している。短期債務の返済能力を示す流動比率は232.10%と類似団体の平均を大きく上回っている。岩手医科大学附属病院の開院や流通センター地区の統合に伴い、使用料収入が増加したことに加え、流域下水道建設負担金などの資本的支出が減少したためと考えられる。水洗化率向上のために企業債を財源とする工事を行ってきたため、水洗化率は95.07%と平均値を上回っているが、それにより企業債残高対事業規模比率は1,045.72%と多額に上っている。しかし平成30年度に事業概成したことなどから新規起債額が減少しており、今後は長寿命化に向けた維持管理的な投資が主となることから、しばらく減少傾向が続くと見込まれる。使用料で回収すべき経費を使用料収入でどの程度賄えているかを表している経費回収率は129.37%と類似団体の平均と比べても高い数値となっている。しかし、独立採算である公営企業会計としては、一般会計からの多額の負担金に頼っている現在の経営は健全な経営であるとは言い難い。以上の結果から経営状態は依然として余裕のあるものではなく、当面の間は厳しい経営が迫られている。

老朽化の状況について

令和元年度において耐用年数を経過した管渠はなく、有形固定資産減価償却率も16.44%と類似団体平均を下回っている。しかし、令和元年度に移管された流通センター地区における管渠は経営指標にその実態が反映されにくいことから、比率以上に老朽化が進んでいるものと想定し、計画的な更新を行っていくことが必要である。

全体総括

岩手医科大学附属病院の開院や流通センター地区の統合により、汚水使用量が増加したが、増加は一時的なものであり長期的には減少していくと見込まれる。現在、これまでの投資に伴う多額の企業債が経営を圧迫している。また、老朽化が進んでいると考えられている流通センター地区について、長寿命化などの投資が必要となることから、さらに経営を圧迫すると考えられる。公共下水道事業としては黒字となっているが、一般会計からの繰入金によるところも大きく、今後管渠の更新時期を迎えるにあたり、更なる業務改善と計画的な投資が必要である。

類似団体【Cc1】

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