経営の健全性・効率性について
◆経常収支比率・料金回収率は、100%前後で推移しており、給水収益により概ね経費を賄うことができている。◆給水原価は、類似団体の平均値を下回っており、効率的な運営ができていると考えられる。◆流動比率は100%を超えているため、短期的な支払い能力について問題はないと思われる。◆企業債残高対給水給水収益比率は、400~500%で推移しており、類似団体とほぼ同水準である。◆施設利用率は類似団他と比較して低く、利用率の改善が課題となる。更新投資時に、ダウンサイジングを検討する等必要な施策を検討する。◆類似団体と比較して、有収率が低い。給水水量が収益に結びついていない部分が多く、地形的要因、漏水等といった原因を特定し、対策を講じる必要がある。
老朽化の状況について
類似団体と比較して減価償却比率は低く、全体的な設備の老朽化については深刻な状況にはない。個々の資産の老朽化については、適切に点検整備を行う必要がある。
全体総括
◆施設利用率が全国平均、類似団体に比してかなり低い水準にあるが、需要サイドの上昇は期待できないことから、設備更新時にダウンサイジングを検討するなどの調整が必要と思われる。◆いろいろな要因を踏まえ、有収率の改善が経営上有意であると判断された場合、必要な投資を検討する。