経営の健全性・効率性について
「経常収支比率」及び「料金回収率」は、全国平均、類似団体平均と概ね同水準となっており、健全な経営状況と言えます。配水池更新工事に伴う「流動比率」の低下や「企業債残高対給水収益比率」の増加が見られるが、「流動比率」は100%超えており適正な更新投資が図られていえるものと考えられる。「給水原価」は全国平均、類似団体平均より高くなっているが「施設利用率」、「有収率」ともに高い水準にあり、「料金回収率」も100%を超えていることから、設備投資、それに係る財源の調達が適正に行われている。
老朽化の状況について
平成24年度に「管路更新率」が激減したのは、配水池更新工事を実施したためである。また、平成27年度で類似団体平均を下回ってはいるが、5ヶ年平均で1.8%の更新率であり、「有形固定資産減価償却率」も毎年同水準で推移しているため、適正に更新されている。
全体総括
当町において、現時点では経営の健全性、効率性及び老朽化の状況については概ね良好と判断していますが、人口減に伴う給水収益の減少等、厳しい財政状況が予想されることから、各指標を分析し対策を講じる必要があります。また、今後は耐用年数を迎える管路に対応するため、投資計画を見直し、更なる老朽管更新を進めていきます。