地域において担っている役割
大田二次医療圏の中核病院として、圏域の急性期機能を維持しながら、大田医療圏域外の病院や市立病院での急性期治療を終えた住民が、大田医療圏域内で回復期医療が受けられるよう回復期リハビリテーション病棟や地域包括ケア病棟において回復期医療を提供。また、訪問看護事業や、訪問リハビリ事業等の在宅医療の役割も担っている。
経営の健全性・効率性について
平成28年4月から入院急性期医療にDPC制度を導入、平成28年10月には介護療養病床を地域ニーズの高い回復期リハビリテーション病床に完全転換し、回復期機能強化を図った。また、医業費用についても、積極的な後発医薬品の採用による材料費の縮減や、経費節減の取り組み等を行った。これらの取り組みにより、経常収支比率及び医業収支比率については、平成28年度決算において大きく改善をした。
老朽化の状況について
平成11年に国から委譲を受けた施設については、もっとも古いもので昭和44年建設と、施設、機器とも老朽化しており、減価償却率も高い数値を示している。平成32年度の新病院建設を前に、機器更新等の設備投資は積極的には行っていない。
全体総括
経営状況については、平成28年度決算において、大幅に改善。減価償却前等収支についても黒字化となったが、資本的収支不足額を含めた単年度資金収支均衡まではあと一歩となっている。