地域において担っている役割
京都府北部の医療拠点として救急、災害、周産期、がん診療、リハビリテーション等の高度・専門的な医療提供をはじめ、医師、看護師等の医療人材の養成施設としての役割を担っている。
経営の健全性・効率性について
経常収支比率、医業収支比率とも毎年度100%を上回り、累積欠損金比率は減少し経営面ではおおむね良好である。業務に関しては病床利用率は90%超となり効率的な病床運用ができており、入院平均単価も平均値を大きく上回っている。外来は院外処方としているため平均単価はほぼ平均値と同じ数値となっている。職員給与費は業務のアウトソーシング化により低く、材料費については抗癌剤や循環器科材料など高額な材料費により高い数値となっている。
老朽化の状況について
平成18年の病院全面改築やそれに伴い整備した医療機器・電子カルテ等の減価償却費が大きく機械備品では平均を大きく上回っている。病院機能を果たすため、放射線治療機器などの大型で高額な機器を整備しているため1床当たりの有形固定資産額は多くなっている。
全体総括
業務状況、財務状況は良好ではあるものの利益率は年々縮小傾向となっている。また施設・設備の経年化による維持管理や大型医療機器の更新等に多くの費用を要するため、今後の人口動態、疾病構造、医療政策などを的確に把握し計画的で合理的、効率的な事業運営をしていく必要があると考えている。